東京六大学野球は3日をもって全日程が終了した。対戦カードは早大ー慶大。明治時代から続く伝統の一戦だ。今回の注目ポイントは「監督」。早大・小宮山新監督、慶大・大久保監督ともに大学時代に主将を経験し、さらにプロ野球経験者でもある。 第1戦は早…

東京六大学野球は3日をもって全日程が終了した。対戦カードは早大ー慶大。明治時代から続く伝統の一戦だ。今回の注目ポイントは「監督」。早大・小宮山新監督、慶大・大久保監督ともに大学時代に主将を経験し、さらにプロ野球経験者でもある。

第1戦は早大の1番・瀧澤が大活躍を見せた。本盗と本塁打で早大3得点中2得点に絡み、小宮山監督の早慶戦初陣に白星を献上した。続く第2戦は“陸の王者”が牙をむいた。前日に大学通算100安打を達成した1番・柳町の適時二塁打、3番・中村の本塁打で一挙5点を奪い、慶大が逃げ切った。

1勝1敗で迎えた第3戦。平日にも関わらず4,000人もの観衆が見守る中、“ボンバー”高橋佑投手が覚醒した。好調とはいえないながらも要所を締め、稲穂打線をわずか3安打に抑えた。令和初の早慶戦は慶大に軍配が上がった。永遠の宿敵にして盟友である早大と慶大、その戦いは新しい時代へと紡がれていく。

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【試合結果】
6/1(土)
早大 3-2 慶大

6/2(日)
慶大 5-1 早大

6/3(月)
早大 0-2 慶大

【この選手に注目】
第2戦で決勝本塁打を放ち、守備では第2戦と第3戦で好プレーを見せた慶大・中村。18年秋にはベストナインにも選出され、クリーンアップとして今季も陸の王者を支えている。中京大中京高を経て慶大に進んだが、ポジションや経歴はかつて主将として完全優勝を果たした伊藤隼太選手(現・阪神タイガース)を彷彿とさせる。先輩のように、秋季も引き続き打線をリードしていくことができるか。