6月1日、東京六大学野球リーグ・早慶戦で異次元の大活躍を見せた選手がいる。

瀧澤虎太朗(3年)。本盗と本塁打で、早大3得点中2得点に絡んだ。早慶戦における本盗は、上本博紀選手(現・阪神タイガース)が08年春に決めて以来11年ぶりのこと。試合前から小宮山悟新監督に「3塁まで進めたら本塁を狙いたい」と伝えており、まさに有言実行だった。ベンチの指揮官は、身を乗り出して殊勲の1点を喜んだ。

同点の8回には、2死走者なしから初球を叩き、中堅左へ決勝の本塁打。早慶戦で本盗と本塁打を決めた選手は、おそらく瀧澤が史上初となる。リードオフマンの意表を突く攻撃が、約3万人の大観衆を熱狂させた。

続く第2戦では慶大がリードを守りきり、対戦成績を1勝1敗と振り出しに戻した。決着がつくのは6月3日の第3戦。新元号へと紡がれた早慶戦、新たなページに歴史を刻むのは、どちらになるのだろうか。日本野球界を牽引してきた両校が、死力を尽くして1勝を追う。