「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)で、5年連続ベスト16進出を決めた第7シードの錦織圭(日本/日清食品)。4回戦の相手は、世界38位のブノワ・…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月26日~男子6月9日・女子8日/クレーコート)で、5年連続ベスト16進出を決めた第7シードの錦織圭(日本/日清食品)。4回戦の相手は、世界38位のブノワ・ペール(フランス)だ。今回は難敵として知られるペールを紹介する。

錦織と同じ1989年生まれ、5月8日に30歳となったペール。身長は196cm、サービスとバックハンド、ドロップショットなど繊細なタッチを生かしたテクニカルなショットが武器だ。ネットプレーも器用にこなし、強打もすればソフトにも打つなど、プレーのリズムに変化をつけてくる。トリッキーなプレーで、おそらく対戦相手にとっては一定のリズムでプレーしにくい嫌なタイプの選手だろう。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、錦織は次のようにペールを警戒している。

「彼は素晴らしいサービスを持っています」「そして僕としては、彼のバックハンドはATPツアーの中でも一番良いものだと思っています。そのことに十分注意しなければなりません」

「ブノワとの対戦は、いつも簡単ではありません」「彼が何をしようとしているか分からない時があるので、読みが容易ではありません」

ペールは今シーズン、クレーコート大会で2つのタイトルを獲得している。4月の「ATP250 マラケシュ」と全仏開幕前週の「ATP250 リヨン」でも優勝し、勢いそのままに全仏を迎えた。今大会2回戦では、同郷の世界43位ピエール ユーグ・エルベール(フランス)と4時間33分にも及ぶ死闘を繰り広げ、6-2、6-2、5-7、6(6)-7、11-9で勝ち上がってきている。

なお、ペールは今大会でシングルス、ダブルス、さらには混合ダブルスにも出場している。

そんなペールと錦織は、今回で9度目の対戦を迎える。過去の対戦成績は、錦織の6勝2敗。昨年の「全仏オープン」2回戦でも対戦しており、その時はフルセットにもつれた末に錦織が勝利した。

今大会1、2回戦に続いて、錦織はまたも地元フランス勢との対戦となる。3回戦では4時間26分のフルセット激闘を戦い抜いた後だが、アウェーでのタフな戦いで自身3度目となるベスト8進出を期待したい。

◇   ◇   ◇

【ペールのプロフィール】

■生年月日

1989年5月8日(30歳)

■身長

196cm

■利き腕/バックハンド

右/両手

■「全仏オープン」過去最高成績

3回戦(2013・2015年)

■キャリア通算シングルスタイトル数

3個

■2019年ツアー本戦、「全仏オープン」前までのクレーコートシーズン戦績

12勝3敗

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのペール

(Photo by Clive Mason/Getty Images)