オリックス―西武9  オリックス戦でプロ初勝利を挙げ、記念球を手に辻監督(左)と握手する西武・松本航=京セラドーム【写真提供:共同通信社】■松本航(埼玉西武)○9-3vsオリックス(京セラD大阪)投球成績/5回 被安打4 奪三振1 失点2 …

オリックス―西武9  オリックス戦でプロ初勝利を挙げ、記念球を手に辻監督(左)と握手する西武・松本航=京セラドーム【写真提供:共同通信社】


■松本航(埼玉西武)
○9-3vsオリックス(京セラD大阪)
投球成績/5回 被安打4 奪三振1 失点2

 埼玉西武の松本航が19日のオリックス戦でプロ初登板初先発初勝利をマークした。

 「せっかくもらったチャンスなので、初回から思い切っていった」とマウンドに上がったという松本。「(捕手の)森さんのミットに思い切り投げ込むことだけ」を意識し、立ち上がりから内野ゴロの山を築きながらオリックス打線を4回まで1安打、三者凡退が3イニングと安定した投球を披露した。3点リードの5回に連打で2点を失って1点差とされ、なおも2死1、2塁のピンチを背負ったが、「腕を振って自分のボールを投げることだけを考えた」と松本。大城滉二に10球粘られながらも、最後はカットボールでショートゴロに打ち取り、5回80球を投げて4安打2失点でリードを保ったままリリーフ陣にバトンを渡した。

 日体大出身の松本航は、首都大学リーグで菅野智之(読売巨人)以来となる通算30勝&300奪三振を記録し、即戦力の期待を受けてドラフト1位で入団した。開幕ローテが期待されたが、開幕直前に軽度の肺炎を発症して調整が遅れ、1ヶ月以上遅れての初の一軍マウンドとなった。「悔しい気持ちを持ちながら、必死に練習してきた」というドラ1が、初登板で見事に結果を出した。

 18日には同じ大卒ドラフト1位入団の横浜DeNA・上茶谷大河がプロ初勝利を記録し、オリックスの2年目・K-鈴木、東北楽天の6年目・今野龍太もプロ初白星を手にした。新しい力が次々と台頭する中、パ・リーグ新人王の本命と言われた右腕が、プロでの第一歩を踏み出した。