18・19日、第5回ボルダリングユース日本選手権鳥取大会が鳥取県立倉吉体育文化会館で行われ、各カテゴリーのユース王者が決定した。大会には近年の競技人口増加を背景に、申し込みが多数集まり定員枠を拡大した昨年をさらに上回る359名が参加した。…


 18・19日、第5回ボルダリングユース日本選手権鳥取大会が鳥取県立倉吉体育文化会館で行われ、各カテゴリーのユース王者が決定した。大会には近年の競技人口増加を背景に、申し込みが多数集まり定員枠を拡大した昨年をさらに上回る359名が参加した。

 最上位カテゴリーの男子ジュニアでは、昨年のユース日本代表である小西桂、今泉結太と、オリンピック強化選手の土肥圭太が優勝をめぐり激突。3人は3課題をすべて完登したが、第1課題に5トライを要した今泉、第2課題に2トライを要した土肥を抑え、一撃で全課題を捉えた小西に軍配が上がった。土肥は1トライの差で涙をのんだ。

 ジュニアのひとつ下のカテゴリーであるユースAの男子では、今年のボルダリングW杯第2戦で5位入賞を経験した川又玲瑛がその実力を見せつける。第3課題こそ苦戦したものの、第1、第2課題を2トライ以内でまとめ、12日に行われたスピード種目国際大会「au SPEED STARS」で2位に入り脚光を浴びた竹田創らを抑え、昨年のユースBに続き2年連続でボルダリングユース日本選手権を制した。

 女子では、今年のボルダリングジャパンカップのファイナリストである中村真緒が唯一の全完登で最後の出場となったこの大会を3連覇で締めくくると、アテンプト勝負となった混戦のユースAではオリンピック強化選手の平野夏海らを抑えた菊地咲希が2連覇を決めている。

 今大会で優勝したユースB以上の選手たちがユース日本代表として出場する世界ユース選手権は、8月の22~31日にかけてイタリア・アルコで行われる予定だ。

<リザルト>

男子ジュニア(2000、01年生まれ)
1位:小西 桂/3t3z 3 3
2位:土肥 圭太/3t3z 4 4
3位:今泉 結太/3t3z 7 4

女子ジュニア(2000、01年生まれ)
1位:中村 真緒/3t3z 6 5
2位:黒岡 水夢/2t2z 3 2
3位:張替 夢乃/1t3z 2 3

男子ユースA(2002、03年生まれ)
1位:川又 玲瑛/2t3z 4 5
2位:竹田 創/2t3z 7 7
3位:百合草 碧皇/2t3z 10 8

女子ユースA(2002、03年生まれ)
1位:菊地 咲希/3t3z 3 3
2位:松藤 藍夢/3t3z 4 3
3位:平野 夏海/3t3z 5 5

男子ユースB(2004、05年生まれ)
1位:関口 準太/2t3z 5 4
2位:吉田 智音/2t3z 9 7
3位:西浦 暖礎/1t3z 3 7

女子ユースB(2004、05年生まれ)
1位:中川 瑠/2t3z 4 6
2位:小池 はな/1t3z 2 6
3位:小倉 紗奈/1t2z 1 3

男子ユースC(2006、07年生まれ)
1位:通谷 律/3t3z 7 6
2位:安楽 宙斗/3t3z 15 13
3位:藏敷 慎人/1t3z 6 12

女子ユースC(2006、07年生まれ)
1位:抜井 美緒/2t3z 5 4
2位:菊川 花恋/1t3z 1 10
3位:鈴木 結菜/1t1z 4 1

※左から氏名、決勝成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

CREDITS

編集部 /

写真

JMSCA/アフロ