広島-ヤクルト8  サヨナラ2ランを放ち、お立ち台で雄たけびを上げる広島・鈴木=マツダ【写真提供:共同通信社】■鈴木誠也(広島東洋)○9−7 vs東京ヤクルト(マツダスタジアム)打撃成績/二ゴロ 二飛 左2① 中本① 中安① 中本② 広島…

広島-ヤクルト8  サヨナラ2ランを放ち、お立ち台で雄たけびを上げる広島・鈴木=マツダ【写真提供:共同通信社】

■鈴木誠也(広島東洋)
○9−7 vs東京ヤクルト(マツダスタジアム)
打撃成績/二ゴロ 二飛 左2① 中本① 中安① 中本②

 広島東洋の鈴木誠也が15日の東京ヤクルト戦でサヨナラ弾を含む4打数5安打の大暴れでチームを勝利に導いた。

 劇的な逆転勝ちだった。5回にタイムリー2塁打を放つと、5点を追う8回に五十嵐亮太の初球144キロのストレートを捉えてバックスクリーンへの12号ソロ。さらに9回にもタイムリーを放って延長戦に持ち込むと、三塁打が出ればサイクル安打達成という状況の中、延長10回1死1塁から中尾輝のフルカウントからの6球目のフォークをジャストミート。再びバックスクリーンへ、今季チーム4度目のサヨナラ勝ちを決める13号2ランを放った。

 試合後のお立ち台では、開口一番「サイコーで~す!」と雄叫び。打席に入った時のことを「覚えてません。サイコーです!」と振り返るとともに、「点差が開いていましたけど、みんな諦めていなかったですし、僕もチャンスで回ってきたので、なんとか後ろに繋ごうという気持ちで打席へ入ったので、ああいう結果になって良かったです。ずっと盛り上がっていましたし、それよりもファンの皆様がすごい声援をしてくれたおかげで最後もこういう形で勝てたので、ありがとうございます!」と興奮気味にファンに感謝した。

 これでチームは今季3度目の4連勝で、東京ヤクルト、阪神と並んで2位に浮上し、首位・読売巨人とは1ゲーム差に迫った。「僕は順位とか見ていないので分からないですけど、勝ちが続くのはうれしいこと。一戦、一戦頑張っていきたい」と鈴木。4番のバットとともに、いよいよ王者が勢いに乗ってきた。