待望の白星を手繰り寄せた。決勝リーグ連敗で迎えた早大戦。先制点を奪うと効果的に得点を積み重ね、4-1で快勝を収めた。この結果、春は決勝リーグ1勝2敗の3位で幕を閉じた。◆4・6~29 関東大学選手権(ダイドードリンコ…

  待望の白星を手繰り寄せた。決勝リーグ連敗で迎えた早大戦。先制点を奪うと効果的に得点を積み重ね、4-1で快勝を収めた。この結果、春は決勝リーグ1勝2敗の3位で幕を閉じた。

◆4・6~29 関東大学選手権(ダイドードリンコアイスアリーナ)

▼4・29 決勝リーグ 対早大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

 ○明大4{1-0、1-0、2-1}1早大

 流れを渡さなかった。直前の試合で東洋大に優勝を決められた中、臨んだ最終戦。「最後くらい勝って終わろう」(DF京谷充洋・政経4=北海道清水)。この気持ちがチームを前へと動かした。開始7分、京谷がゴール前で詰めて先制点をもたらすと「自分がやるしかない」(DF青山大基・法2=釧路江南)。青山が第2ピリオド、第3ピリオドと立て続けに強烈なミドルシュートでネットを揺らし一気に流れを引き寄せる。守備でも、チーム全体が豊富な運動量で走り抜けゴールを死守。最後はFW池田涼希(政経4=北海)の決勝リーグ初ゴールで4-1と試合を決めた。

 一から這(は)い上がる。3連覇を逃し、春を3位で終えた。それでも「やっぱり楽しむことでいいプレーができると今日確信した」(池田)。ここまで影を潜めていた〝らしさ〟。リンクを駆け回るアグレッシブさを最終戦で取り戻した。秋には3カ月にわたる関東大学リーグ戦、12月には集大成のインカレが待っている。「他のチームがしてきた悔しさを味わえたので、同じ思いをしないように頑張っていきたい」(京谷)。今度こそ、王者・明大を。栄冠へ向け一直線に駆け抜ける。

[福永智隆]

試合後のコメント

池田

――今試合を振り返っていかがですか。

「2敗して優勝がない中で、消化試合という扱いになって、昨日のミーティングで裕次郎(磯部)が『俺らが消化試合という扱いをしたら見に来てくれる人に失礼だし、今後明治のアイスホッケー部は弱いとレッテルを貼られてしまう』と言っていたので、だから自分たちは決勝戦だと思って挑んで、今日の1試合は気持ちでも上回っていたと思います」

GK磯部裕次郎主将(政経4=武修館)

――今大会を振り返っていかがですか。

「3冠の一つ目として優勝を目指してやってきた中で、最初2試合を落としてしまって、最後は良い試合ができましたが、悔しいというか力不足でした」

京谷

――春は3位で終えました。

「優勝を狙っていたんですけど、2試合負けたので自分たちはそんなに強くないと思いました。一人一人どういう選手になりたいかという目標を持って、何が必要か考えてしっかりトレーニングしていきたいと思います。ずっと昨年も一昨年も優勝していたので、他のチームがしてきた悔しさを味わえたので、同じ思いをしないように頑張っていきたいです」

GK香田凌辰(政経3=白樺学園)

――今日を振り返っていかがですか。

 「やっと明治らしさ出せたというか、いつも通りの調子で試合できて、負ける気はしなかったです。点数も入って、試合運びで今年のチームは守ってなんぼってずっと言われてたので、守りの課題もちゃんとできていたので良かったと思います。僕らは常に勝ってきたチームだし、今日は絶対に勝つと、気持ちも声も出ていました。今日自分にチャンスがきて、このチャンス生かさないともう一生試合に出れないと思っていたので、だからちゃんと準備して勝てて良かったです」

青山

――2ゴールの大活躍でした。

「ここだっていう自分のシュートチャンスだったので、思いっ切り振りかぶった結果がゴールにつながりました。自分の持ち味のワンタイムを使って、パスをしないで、積極的にゴールに向かう気持ちを出しました。自分がやるしかないと思っています」

FW佐久間雄大(政経2=白樺学園)

――チーム全体で足が動いていた印象です。

「シンプルにやろうと思っていて、自分が足を動かしてチームに流れを持ってこさせようと思っていました。それが得点につながらなかったのは残念ですけど、意識して走って明治らしさを出せたと思います」