■「ATP500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月22~28日/クレーコート)26日の大会5日目、男子シングルス準々決勝。第4シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界104位ロベルト・カ…

■「ATP500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月22~28日/クレーコート)

26日の大会5日目、男子シングルス準々決勝。第4シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界104位ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)に6-4、7-5とストレート勝利。同大会3年ぶりのベスト4進出を決めた。

第1セットを先取した錦織。続く第2セットでは、2度0‐40の大チャンスを得るがブレークできない場面も。しかし、このセット9度目のブレークポイントで遂にブレークに成功。今大会ラッキールーザー(予選で敗退したものの、本戦に欠場者が出たことによる繰り上がり出場)でここまで勝ち上がっていたカルバレス バエナを振り切り、最後は勝利を掴んだ。

ATP(男子プロテニス協会)によると、錦織は試合後のインタビューで「第2セットはとてもタフだった。たくさんのチャンスがあった」「ブレークできなくて、彼もより良いプレーをし始めた。彼には第3セットに持ち込むチャンスがあった。でも良い試合だったと思う。最後2ゲームでまた良いプレーができて、試合を締めることができた」と振り返った。

そして、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)は世界51位ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に7-5、7-5で勝利。同大会4年連続のベスト4進出を決めた。

このほか、第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)は世界28位ギド・ペラ(アルゼンチン)に。第7シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)は世界81位ニコラス・ジャリー(チリ)にそれぞれ勝利した。

■「ポルシェ・テニス・グランプリ」(ドイツ・シュツットガルト/4月22~28日/室内クレーコート)

女子シングルス準々決勝。第1シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が世界25位のドナ・ベキッチ(クロアチア)に6-3、4-6、7-6(4)とフルセットの末勝利し、ベスト4進出を決めた。

セットカウント1-1で迎えた最終第3セット、大坂は第2ゲームでブレークを喫しリードを奪われた。その後第6ゲーム終了時点で1-5と窮地に立たされが、ここから巻き返しタイブレークの末勝利を収めた。

WTA(女子テニス協会)公式サイトによると、大坂は試合後「私はとにかく論理的に考えて、どうやったら問題を解決できるかを見つけようとしています」「(この勝利は)特にクレーなので、大きな意味があると思います」「マイアミ以降クレーに慣れるために、多くの時間練習してきました。その成果が出たことを本当に嬉しく思います」と喜びを語った。

このほか、第3シードのペトラ・クビトバ(チェコ)は第7シードのアナスタシア・セバストワ(ラトビア)に2-6、6-2、6-3と逆転勝利。同大会3年ぶりのベスト4進出を決めた。

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【4月26日 主な試合結果】

◆「ATP500 バルセロナ」

男子シングルス準々決勝

〇[4]錦織圭(日本/日清食品)6-4、7-5 ●[LL]ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)

〇[1]ラファエル・ナダル(スペイン)7-5、7-5 ●ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)

〇[3]ドミニク・ティーム(オーストリア)7-5、6-2 ●ギド・ペラ(アルゼンチン)

〇[7]ダニール・メドベージェフ(ロシア)6-3、6-4 ●[LL]ニコラス・ジャリー(チリ)

◆「ポルシェ・テニス・グランプリ」

女子シングルス準々決勝

〇[1]大坂なおみ(日本/日清食品)6-3、4-6、7-6(4) ●ドナ・ベキッチ(クロアチア)

〇[3]ペトラ・クビトバ(チェコ)2-6、6-2、6-3 ●[7]アナスタシア・セバストワ(ラトビア)

〇[6]キキ・バーテンズ(オランダ)6-3、6-4 ●[5]アンジェリック・ケルバー(ドイツ)

〇[8]アネット・コンタベイト(エストニア)5-7、7-5、3-0(Ret) ●ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)

◆「ATP250 ブダペスト」(ハンガリー・ブダペスト/4月22~28日/クレーコート)

男子シングルス準々決勝

〇[Q]フィリップ・クライノビッチ(セルビア)6-4、7-5 ●[2]ボルナ・チョリッチ(クロアチア)

〇[5]ラスロ・ジェレ(セルビア)3-6、6-2、6-3 ●[4]ニコラス・バシラシビリ(ジョージア)

(テニスデイリー編集部)

※写真は錦織(左:Photo by Marc Gonzalez Aloma/Action Plus via Getty Images)と大坂なおみ(右:Photo by TF-Images/Getty Images)