「Control what you can control」。 ブランドン・レアード内野手が大事にしている言葉だ。子供…

 「Control what you can control」。

 ブランドン・レアード内野手が大事にしている言葉だ。子供の時に祖父、そして父から教えてもらった言葉で今も大事にしている。祖父も父もアマチュア野球をプレー。兄はメジャーなどで13年間プレーし世界一のメンバーにもなった野球一家だ。その中で家訓のように言い聞かされたメッセージだった。

 

(c)千葉ロッテマリーンズ

 

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 「野球には自分でコントロールできるものと出来ないものがある。コントロールが出来ない事を考えていても仕方がない。コントロールが出来ることに全力を尽くす。そういうことかな」

 レアードは言葉の意味を教えてくれた。試合の中で審判のストライク、ボールの判定に納得が出来ない事もある。ただ、それは自分ではどうしようもない事。コントロールのしようがない。それに対してイライラをしたりして心を乱すべきではない。

 行うべきことは自分のスイングをして打つのみ。

 そして、それは打った後もそうだ。意図しないフライを打ち上げてしまったとする。それに対して、なんでフライになってしまったのかと悔やみ嘆くのではなく、その時点ですべきことは全力で走ること。もしかすると落球をするかもしれない。

 ただ、それは願って叶うものではない。必要なのはそういう結果が起きた時に全力で走り、一つでも前の塁に進めているかなのだ。野球における運、不運は自分が努力することで思い通りにすることが出来るものではない。ただ、運の要素に気持ちを費やする人が大勢を占める。レアード家ではそれらコントロール不能の事に労力を費やするのではなく、自分自身が行うことが出来ることに全力を注ぐべきだと伝えられ続けた。

 

 「文句を言うのではなくて、その時に自分が出来ることをする。それはもちろん、野球だけではなくて人生も一緒だと思う。人生には自分ではコントロールが出来ない事の方が圧倒的に多い。それに対して感情的になるのではなく、つねに自分が今、出来ること、すべきことはなにかと考えること。やるべきことを全力で取り組んでいれば、そうすることで人生が開かれていくものだと信じている」

 だからレアードはどのような時も沈着冷静だ。そして自分のプレーをすることを心がけている。どんな場面でも全力疾走を怠らない。時に悪い結果になろうとも、冷静にその状況下での最良の努力がなにかを考え実行に移している。

 「Control what you can control」。

 人生には色々な苦難が待ち受けている。事が上手くいかず立ち止まった時に誰かを責めたり、なぜ自分はこんなに運が悪いのだと嘆くのではなく、ぜひレアードの言葉を想い出して欲しい。今、なにが出来るか。なにをすべきかが見えてくるかもしれない。

[文:千葉ロッテマリーンズ・広報 梶原紀章]

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