錦織圭(日本/日清食品)が8度目の出場を予定している、「ATP500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月22~28日/クレーコート)。過去2度優勝を果たしている、同大会これまでの戦績を振…

錦織圭(日本/日清食品)が8度目の出場を予定している、「ATP500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月22~28日/クレーコート)。過去2度優勝を果たしている、同大会これまでの戦績を振り返る。

■過去2回優勝

錦織はこれまで2014年と2015年にこの大会で優勝を飾っている。2014年には同大会へ4度目の出場となった錦織は、当時世界ランキング17位。初戦では当時世界45位のロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)にフルセットで勝利した。

その後、準々決勝では当時世界27位のマリン・チリッチ(クロアチア)を破ると、その勢いのまま決勝でもストレート勝利で初優勝を飾った。

そして、当時世界5位として臨んだ翌年の2015年。初戦から順調に勝ち上がり、前年と同様にバウティスタ アグート戦を除き、ストレート勝利で連覇を果たした。

■2016年はクレーキングと激突

錦織は、3連覇を目指した2016年も初戦から順調な勝ち上がりを見せる。準決勝でもストレートで勝利し、ラファエル・ナダル(スペイン)との決勝へと進んだ。なお、当時ナダルは同大会9度目の優勝を目指していた。

結果は、途中粘りを見せるも4-6、5-7のストレートで錦織が敗れた。試合後には「重要なポイントのうち、いくつかを取っていたら、試合の行方も変わっていたかもしれない」「今日はいつも以上に彼(ナダル)の返球が深かったので、自分が常に攻めるというわけにはいかず、アップダウンがあった」と試合を振り返った。

■2019年は8度目の出場。まずは初戦突破へ

2019年は第4シードで出場の錦織。初戦となる2回戦では、世界58位テイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。

フリッツとは今回2度目の対戦で、過去錦織の1勝0敗。なお、初対戦は2016年の「メンフィス・オープン」(2018年から会場が変更され、現在は「ニューヨーク・オープン」)での決勝だった。

尚、錦織とシード勢が順当に勝ち上がった場合、3回戦で第16シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、準々決勝で第8シードのファビオ・フォニーニ(イタリア)と対戦する可能性がある。

前週に開催された「ATP1000 モンテカルロ」では、出場2大会連続で初戦敗退となった錦織。過去2度優勝と、相性のいい大会でまずは初戦の勝ち上がりが期待される。

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■錦織の「ATP500 バルセロナ」過去戦績

2011年 初出場・3回戦進出:3回戦の対戦相手・フェリシアーノ・ロペス(スペイン)

2012年 ベスト8:準々決勝の対戦相手・フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)

2013年 3回戦進出:3回戦の対戦相手・アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)

2014年 優勝:決勝の対戦相手・サンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)

2015年 優勝:決勝の対戦相手・パブロ・アンドゥハル(スペイン)

2016年 準優勝:決勝の対戦相手・ラファエル・ナダル(スペイン)

2018年 初戦敗退:2回戦の対戦相手・ギジェルモ・ガルシア ロペス(スペイン)との試合途中に棄権

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年「ATP500 バルセロナ」での錦織

(Photo by Urbanandsport/NurPhoto via Getty Images)