春季リーグ3戦目は早大と対戦した。立ち上がりは自陣のミスから連続失点を許し最大5点差をつけられる。しかし徐々に調子を取り戻し、前半を13―15の2点差で折り返すと後半開始直後に逆転。1年生の活躍もありそのまま逃げ切りに成功した。◆4・13~…

春季リーグ3戦目は早大と対戦した。立ち上がりは自陣のミスから連続失点を許し最大5点差をつけられる。しかし徐々に調子を取り戻し、前半を13―15の2点差で折り返すと後半開始直後に逆転。1年生の活躍もありそのまま逃げ切りに成功した。

◆4・13~5・18 関東学生春季1部リーグ戦(日大八幡山体育館他) 

▼4・21 対早大戦(日体大健志台体育館)

○明大29{13―15、16―12}27早大

 「徹底できるところはちゃんとしよう」(山田信也主将・政経4=愛知)。前半11分、5点差をつけられたまらずとったタイムアウトで主将のげきが飛んだ。試合開始から簡単なミスを連発し次々に失点。得点もわずか3点に抑え込まれていた。だが主将の指示でチームの雰囲気は一変。パスを回す時間を伸ばし、相手の速攻につながせない攻めでじわじわと点差を詰める。法大に敗戦したことを受け、1週間練習してきた作戦だった。これが奏功し、前半を終えるころにはわずか2点差。遠ざかっていた早大の背中を完全に捉えた。

 後半は清水裕翔(営1=氷見)の得点からスタート。「点を取るのが僕の仕事」と調子の上がらない上級生をプレーで引っ張り上げる。ノーマークでキーパーと対面した際には、回転をつけバウンドさせる技ありのシュートで点を挙げるなど、ルーキーとは思えない落ち着きっぷり。他の1年生とともにコートを駆けまわり、点を量産した。加藤良典監督も「しっかりと自分の仕事をしてくれた」と絶賛。5点を取る活躍で、チームの勝利に一役も二役も買ってみせた。

 次戦が一つの分水嶺となる。3戦を終えた現時点で2勝1敗の明治は3位タイ。そして同じく3位につける国士大こそが次戦の相手となる。その実力は宮崎大輔率いる日体大に1点差まで追いすがるなど折り紙付き。また試合会場も国士大多摩体育館と地の利は相手にある。空気にのまれずにいかに明治のハンドボールを貫けるか。真価が問われるゲームとなるだろう。

[島田雄貴]

試合後のコメント

加藤監督

――前半のタイムアウトではどのようなお話をされたのでしょうか。

  「自分たちのミスでリズムを崩しているだけだから、シュートで終わることを徹底して、ディフェンスをしっかりやろうという話をしました」

――次戦への抱負をお願いします。

  「今日できなかったことを1週間しっかり確認して、次の国士大戦でしっかり勝って終われるようにしたいと思います」

清水

――ご自身の調子はいかがでしたか。

  「先週調子を崩していた分、シュートのタイミングだとか練習していたものを出し切れたので良かったです」

――チームには馴染めてきましたか。

  「最近は完全に馴染めています」

――国士大戦への抱負をお願いします。

  「僕は点を取るのが仕事だと思うので、今日のような固いプレーで点を取っていきたいと思います」