東京六大学野球春季リーグの第2週2日目が行われ、早大が東大を8対2で快勝。選手たちは投打で力を発揮し、ロッテなどで活躍した小宮山悟新監督に初の勝ち点をプレゼントした。試合後、スタンドに挨拶する加藤主将(写真左)と小宮山監督(写真右から2人目…

東京六大学野球春季リーグの第2週2日目が行われ、早大が東大を8対2で快勝。選手たちは投打で力を発揮し、ロッテなどで活躍した小宮山悟新監督に初の勝ち点をプレゼントした。

試合後、スタンドに挨拶する加藤主将(写真左)と小宮山監督(写真右から2人目)

 

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 試合は2回に早大が先制。四球の後に暴投で二塁に進んでいた檜村篤史(4年・木更津総合)が山田淳平(4年・早稲田実)の内野安打の間に隙を突き本塁に生還。小宮山監督は「あれは暴走。自重するよりは評価したいが、己を知ってほしい」と苦言を呈したが、何はともあれ先制に成功した。
その後は中軸の打者が力を発揮。4番で主将の加藤雅樹(4年・早稲田実)が3回に2ラン、6回に三塁打、7回に3番の福岡高輝(4年・川越東)の3ランに続いてソロ本塁打を放つ大暴れ。小宮山監督が「持ちうる力を発揮してくれれば、相当な力を持っているチームだと思います」と評する選手たちが躍動した。   
また、投手陣も西垣雅矢(2年・報徳学園)が好投。7回に辻居新平(4年・栄光学園)に通算3号となる2ランこそ浴びたものの7回2安打2失点で試合を作った。
就任してから常々大切にしてきた準備や姿勢についても「こちらの期待に応えるようになってきましたね」と小宮山監督は合格点を与えた。次戦は27日から明治大と戦う予定となっている。

通算3勝目を挙げた西垣。「素晴らしいピッチングをしてくれました」と小宮山監督も評価した

■早稲田大vs東京大2回戦
早大 012000410=8
東大 000000200=2
【早】○西垣、上條、徳山-小藤
【東】●小宗、坂口、平山、柳川、田中啓、奥野、小林大-大音
本塁打:早大・加藤《3回2ラン、7回ソロ》、福岡《7回3ラン》、東大・辻居《7回2ラン》

◎早稲田大・加藤雅樹主将(4年・早稲田実)
「(本塁打後に笑み)“明るくやろう”と言っていたのに自分は暗い顔をしていた気がしたのでテンションが上がりました。今年からもう1度バットを立てて構えるフォームにしました。長打が持ち味だと思っているので大事にしていきたいです」

「野球人生で最も悔しかった」と振り返る昨シーズンを乗り越えて飛躍を目指している加藤

文・写真=高木遊