21日、テニス女子国別対抗戦「フェドカップ」ワールドグループ2部プレーオフ(入れ替え戦)の日本対オランダ第2日。第3試合シングルスで世界104位の土居美咲(日本/ミキハウス)が世界149位ビビ…

21日、テニス女子国別対抗戦「フェドカップ」ワールドグループ2部プレーオフ(入れ替え戦)の日本対オランダ第2日。第3試合シングルスで世界104位の土居美咲(日本/ミキハウス)が世界149位ビビアネ・スクーフス(オランダ)に6-3、6-2で勝利。この結果日本はここまでトータル3勝0敗で、見事ワールドグループ2部残留を決めた。試合時間は1時間13分。

日本は20日からの2日間、土居と日比野菜緒(日本/ブラス)の活躍によりオランダに1セットも与えず。チームとしては過去1勝4敗、4連敗していた相手から素晴らしい勝利を挙げた。

前日の第1試合シングルス、第2試合シングルスの快勝に続き、迎えた第2日の第3試合シングルス。土居は右足にぐるぐるとテーピングを巻いて試合に臨んだ。第1ゲームに2連続ダブルフォルトもあり状態が心配されたが、なんとかここをキープ。すると第2ゲームから第5ゲームまではお互いブレーク合戦に突入し試合はイーブンに。

そんななか土居のゲームカウント4-3で迎えたリターンゲーム、相手に2本ダブルフォルトがあり再度土居がリードした。続くサービング・フォー・ザ・セットをしっかり取り、第1セットを先取。気迫のプレーを見せる土居は、ベンチに戻る際に大きな声を出した。

続く第2セット。土居は第4ゲーム苦しいところをなんとかキープすると、直後にブレークに成功した。勝負どころで土居は1ポイント1ポイントガッツポーズをつくり、追いすがろうとする相手スクーフスを全力で振り切る。

逆に4-2で迎えたリターンゲームでもう1ブレーク加えると、サービング・フォー・ザ・マッチ、最後はサービスで締めて見事ストレート勝利を収めた。

2日間にわたり、素晴らしいプレーを見せてくれた女子日本代表。来年再び挑戦するワールドグループ2部1回戦にも大いに期待したい。

なお、すでに日本対オランダの決着はついているが、青山修子(日本/近藤乳業)/穂積絵莉(日本/日本住宅ローン株式会社) 対 レスリー・ケルクホーフ(オランダ)/デミ・シヒュース(オランダ)のダブルスも行われている。

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女子日本代表チームは、2019年2月に行われたワールドグループ2部1回戦では、スペインに敗れワールドグループ1部・プレーオフ(入れ替え戦)への進出はならず。

今回ワールドグループ2部のプレーオフで、4月20日にシングルス2試合、21日にシングルス2試合とダブルス1試合が予定されていた。先に計3勝したチームが勝利となり、日本は既にワールドグループ2部残留を決めた。

◆2日間ここまでの対戦結果と、残りの対戦予定。

日本 3-0 オランダ

<第1日>

シングルス:〇土居美咲(日本/ミキハウス)6-3、6-4 ●リシェル・ホーヘンカンプ(オランダ)

シングルス:〇日比野菜緒(日本/ブラス)6-1、6-2 ●ビビアネ・スクーフス(オランダ)

<第2日>

シングルス:〇土居美咲 6-3、6-2 ●ビビアネ・スクーフス

ダブルス:青山修子(日本/近藤乳業)/穂積絵莉(日本/日本住宅ローン株式会社) 対 レスリー・ケルクホーフ(オランダ)/デミ・シヒュース(オランダ)

◆日本代表メンバー

土居美咲(日本/ミキハウス):シングルス104位/ダブルス123位

日比野菜緒(日本/ブラス):シングルス112位/ダブルス78位

奈良くるみ(日本/安藤証券):シングルス169位/ダブルス491位

穂積絵莉(日本/日本住宅ローン株式会社):シングルス327位/ダブルス31位

青山修子(日本/近藤乳業):シングルス562位/ダブルス44位

◆オランダ代表メンバー

ビビアネ・スクーフス(オランダ):シングルス149位/ダブルス141位

リシェル・ホーヘンカンプ(オランダ):シングルス176位/ダブルス--位

レスリー・ケルクホーフ(オランダ):シングルス187位/ダブルス122位

デミ・シヒュース(オランダ):シングルス--位/ダブルス7位

※世界ランキングはすべて4月15日付けのもの。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「フェドカップ」オランダ戦での土居

(Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)