「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/クレーコート)の大会6日目、男子シングルス準々決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第10シードのダニー…

「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/クレーコート)の大会6日目、男子シングルス準々決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第10シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦。ジョコビッチは3-6、6-4、2-6のフルセットで敗れ、ベスト4進出はならなかった。試合時間は2時間20分。

両者の過去の対戦成績はジョコビッチの3勝0敗。メドベージェフはこの大会の前までクレーコートでは通算2勝11敗ということもあり、今回もジョコビッチ優勢かと思われたが、メドベージェフに初黒星を喫した。

第1セット、ストロークの調子が上がらないジョコビッチはいきなりブレークを許す。その後もショットが安定しないジョコビッチは、苦戦しながらキープをするもチャンスを一度も作ることができずセットを落とす。この第1セットだけでジョコビッチは21本のアンフォーストエラーを記録。一方メドベージェフはわずか6本のみと安定したプレーを見せる。

しかし第2セットに入るとジョコビッチのショットの精度が上がる。第2ゲームでピンチを迎えるもしのぐと、第3ゲームでブレークに成功。ジョコビッチが調子を戻したのに対し、メドベージェフは疲れが出てきたのか精彩を欠く場面が増えてきた。このセットでジョコビッチはアンフォーストエラーを13本に減らし、ウィナーを第1セットの3本から14本にまで増やした。

第3セット、ジョコビッチ優勢かと思われたが、今度はメドベージェフに巻き返される。第4、第6ゲームでブレークされ、ゲームカウント1-5と万事休す。続くゲームでジョコビッチは意地を見せてブレークを返すも、第8ゲームもブレークされ敗れた。

ジョコビッチは昨年の「ウィンブルドン」での復活優勝後、2018年中はステファノス・チチパス(ギリシャ)、カレン・ハチャノフ(ロシア)、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の3人の若手にのみ白星を献上。今年はまだ若手には敗れていなかったが、メドベージェフに初勝利を渡してしまった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 モンテカルロ」でのジョコビッチ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)