「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/クレーコート)で、初戦圧勝した第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)。試合後に、振り返りや自身の身体の様子について…

「ATP1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月14~21日/クレーコート)で、初戦圧勝した第2シードのラファエル・ナダル(スペイン)。試合後に、振り返りや自身の身体の様子について語った。

3月に行われた「ATP1000 インディアンウェルズ」では、準決勝前に棄権したナダル。ロジャー・フェデラー(スイス)と39回目の対戦予定だったが、インディアンウェルズ大会公式サイトによると「ウォームアップをしたときに、膝が準決勝を戦うのに必要なレベルにないことを感じた」と棄権の理由を語っていた。

そして、それ以来の試合だった今大会初戦。同郷の世界22位ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に対し、終わって見れば6-1、6-1の圧勝だった。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、ナダルは「これは最初の試合なので、とても良いスタートとなった」「良い結果が出たし、コート上でも感覚が良かった」とポジティブに復帰戦を振り返った。

「自分の最高のリズムでプレーできたかどうかはなんとも言えない。とにかく良いスタートが切れた。このサーフェスでプレーするのはほぼ1年ぶりだからね」

一方で、怪我の状態については「痛みが全く無いようなふりをすることはできない。そんなことは全く考えなかった」と慎重なコメントも。その上で「プロの選手が痛みを抱えながら普通にプレーするのは、長年行われていること。それが最高レベルにおけるスポーツでは当たり前だからね。だから僕もよく動くことができたし、自信をもってプレーすることができた。今回の幸先良いスタートを嬉しく思っているよ」と話した。

そんなナダルは3回戦で、世界28位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。

「次も良い試合をしないといけない。今の自分に必要なことは、試合に出てコートで長い時間プレーすること、そしてもちろん勝つに越したことはない。勝つたびにポジティブなエネルギーや試合への自信、そして自分の身体への自信を得ることができる。それが今の自分にとって必要なこと。今日は良いスタートが切れた。明日もこの調子で頑張るよ」

赤土の王者ナダルが同大会12度目の優勝を目指し、ますます力強いプレーを見せてくれることに期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 モンテカルロ」でのナダル

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)