ロッテ―ソフトバンク5  ソフトバンク戦に先発し、6回無失点で今季初勝利を挙げたロッテ・岩下=ZOZOマリン【写真提供:共同通信社】■岩下大輝(千葉ロッテ)○1-0 vs福岡ソフトバンク(ZOZOマリン)投球成績/6回 被安打1 奪三振3 …

ロッテ―ソフトバンク5  ソフトバンク戦に先発し、6回無失点で今季初勝利を挙げたロッテ・岩下=ZOZOマリン【写真提供:共同通信社】


■岩下大輝(千葉ロッテ)
○1-0 vs福岡ソフトバンク(ZOZOマリン)
投球成績/6回 被安打1 奪三振3 失点0

 千葉ロッテの岩下大輝が17日の福岡ソフトバンク戦に先発し、6回無失点の好投で今季初勝利をマークした。

 前夜の涌井の完封劇に続き、首位の福岡ソフトバンクに連勝の立役者となった。「涌井さんが完封して、僕もいい流れで入れると思った」という岩下。首位チームを相手に、6回まで与えたヒットはわずか1本の快投だった。相手先発の大竹と一歩も譲らない投手戦となったが、「僕には真っ直ぐしかない」と本人が言うように140キロ台後半のストレートで強力打線を圧倒し、スコアボードにゼロを並べた。

 今季でプロ5年目の岩下は、星稜高では甲子園に出場した本格派右腕で、球威のある速球とフォークを武器に、将来のエース候補と期待された。しかし、1年目のオフにヒジの故障で靱帯再建術のトミー・ジョン手術を行い、復帰後も椎間板ヘルニアと、ケガに泣かされ続けた。昨季、ようやく一軍初登板を果たし、シーズン終盤の東北楽天戦でプロ初勝利。今季は開幕から先発ローテの一角に入り、3試合目での勝利は本拠地ZOZOマリンスタジアムでの初勝利となった。

 5年目で初のお立ち台に「最高です」と笑顔を見せた岩下。「昨日のワクさんを見て、エース格になるためには、ああいうピッチングが必要だということを勉強させてもらった」という右腕には、今季のローテ定着だけでなく、将来のエースとしての自覚が見えた。