関東学生春季リーグ(春季リーグ)を白星発進した早大。2試合目ともなる今回の中大戦は、これからリーグ戦をのし上がっていく男子部にとって落としたくはない一戦であった。しかし、その思いは届かず、前半から果敢に相手から攻め込まれてしまう。必死に食らいつき2点のリードを許したまま前半を終えたが、同点までに一歩及ばず22-23とわずか1点差で敗北した。

 立ち上がりでは中大に2点を奪われたが、それにひるむことなくLB青沼健太(社2=千葉・昭和学院)の堅実なシュートによって同点を維持。このまま両者一歩も譲らない展開が続いていくと思えたが、開始10分あたりから前日の試合から散見されていたパスミスやシュートミス、相手のアクティブなディフェンスによるパスカットも相まって、ゴールキーパーとの1対1に持ち込まれ失点してしまうという場面が多々見られた。一時は4点差まで引き離された早大。しかし、終盤ではメンバーのパスミスをカバーしたRW清原秀介(商4=東京・早実)のシュートやRB佐藤法俊(スポ2=長野・屋代)の力強いミドルシュート、LW前田理玖(スポ3=福井・高志)のサイドシュートが決まったこともあり、2点差まで縮めて試合を折り返すことができた。相手にリードを許している状況ではあったものの、まだまだ逆転のチャンスは早大側にあった。


シュートが決まり、喜びを表す青沼

 逆転のチャンスを虎視眈々(たんたん)と狙う早大。後半戦開始後の相手選手のエラーにより得た7メートルスローをCB宮國義志(社4=沖縄・浦添)が着実に決める。また、途中出場のLB阿南遼星(スポ3=大阪・大体大浪商)が捨て身で拾った相手のこぼれ球を前田がシュートに変え1点を奪った。一進一退が続き同点をむかえた中、清原がエラーを取られ2分退場となってしまう場面もあったが、メンバーは慌てることなく点を入れていく。青沼は主将不在の中でも、しっかりとゴールキーパーの動きを読みスピンシュートを決めていた。そして、清原がコートに戻った7分、阿南の放ったシュートが決まりついに逆転を迎える。中大も攻撃の手を緩めることはなく点を奪い返してはくるが、青沼のミドルシュートや前田のサイドシュートなどにより着々と早大も得点を重ねた。そして2点差で迎えた残り5分。ここで相手選手が2分退場するというチャンスがやってきた。このチャンスを逃すまいと放った前田のステップシュートが決まり1点差まで追いついた。あともう1点。あの場にいた誰もがそう思ったはずだ。しかし、この1点がつかみきれなかった。つかみきれないまま試合終了の合図が鳴り響き、22-23というスコアで中大に敗北した。


果敢に攻めていく阿南

 1点差での敗北となってしまった対中大戦。しかし、GK羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)と交代したGK中村匠(スポ2=千葉・市川)の守備や、DF福田友貴(スポ2=神奈川・法政二)の力強いディフェンスも光っていたし、「チームとしてはしっかり1試合を通してディフェンスを頑張ってオフェンスはいけるところをいくというのをしっかりと確立できていた」と青沼が振り返るようにチームの統一性も形作られてきている。今回は悔しい結果となったが、ワセダセブンの戦いは始まったばかり。次の明大戦へと気持ちを切り替えて勝利を目指してほしい。

(記事 栗林真子、写真 宅森咲子 稲葉侑也)

関東学生春季リーグ
早大229−11
13−12
23中大
GK 羽諸大雅(スポ4=千葉・市川)
RW 清原秀介(商4=東京・早実)
CB 宮國義志(社4=沖縄・浦添)
PV 中村祐貴(スポ3=北海道・札幌西)
LW 前田理玖(スポ3=福井・高志)
LB 青沼健太(社2=千葉・昭和学院)
RB 佐藤法俊(スポ2=長野・屋代)
コメント

阿南遼星(スポ3=大阪・大体大浪商)

――中大戦に向けて意識していたことはありましたか

中大はポストを使った2対2がうまいチームなので、エースからきっかけの2対2に関しては厳しく守ろうという意識付けはありました。

――追いかける展開になりましたが、試合を振り返っていかがでしょうか

羽諸さん(大雅、スポ4=千葉・市川)がしっかり止めてくれていて、僕たちの理想であるロースコアで戦うというゲームは展開できたんですけど、もう一つ追い越すというところができなかったので、もっとチーム全体で強くならなければいけないなと思いました。

――オフェンス面に関して思うことなどはありますか

上だけでボールを回していることが多いので、もうちょっとポストの得点などが増えてくると、全体で得点が取れるようになるのでいいと思います。

――きょうのご自身のプレーに関してはいかがですか

途中出場で出たんですけど、もう少し周りにシュートをきれいに打たせる動きであったり、後半でいうともっと自分から点を取りにいってもよかったなと思います。

――ことしから特に出場機会が増えたと思いますが、ご自身の役割についてはどのように捉えていらっしゃいますか

オフェンスとディフェンス両面での安定だと思います。

――次戦に向けて一言お願いします。

リーグ戦は始まったばかりなので、次はしっかり勝って上のチームを追い上げられるように頑張りたいです。

青沼健太(社2=千葉・昭和学院)

――試合を終えた今の気持ちをお願いします

一個相手より劣ったというのは日ごろの練習だったり、意識の差が出てしまったのかなと思うので、来週は一からまたやり直したいです。

――今日の試合を振り返ってみていかがですか

今日は0-6ディフェンスから立体の1-2-3ディフェンスに変えていて、僕個人としてはワンポイントでディフェンスを変えたのかなと思っていたんですけど、それに対して後半も1-2-3ディフェンスを続けてて、そのイメージが僕の中でできていなかったので後半途中でガス欠になってしまって、チームに少し迷惑をかけてしまったのかなというのはあります。チームとしてはしっかり1試合通してディフェンスを頑張ってオフェンスはいけるところをいくというのをしっかりと確立できていたのでよかったと思います。

――今回は中大戦ということでしたが、何か対策はしてきましたか

僕らには分析班というものがあって、その人たちが中大の攻めのきっかけであったり、だれがキーマンになるのかというのを分析してくれていたので、まずはそこを厚く守りながら試合中で修正していくというふうにやっていました。

――試合全体を通して多くシュートを決められている印象が強かったのですが、ご自身としてはどうですか

速攻の判断だったり、セットプレーで足が止まってしまったりしていたので、もうちょっとスピードをつけながらでも周りが見られる判断力と少ない運動量でしっかり決めきるという効率のいい動きができるようにしていきたいです。

――次戦への意気込みをお願いします

次の明大戦に照準を合わせて、一戦一戦必死に戦っていきたいと思います。

中村匠(スポ2=千葉・市川)

――惜しくも敗戦となりましたが今の気持ちはいかがですか

僕の中では全力を出せたので良かったのかなと思うんですけど、負けより同点にしたかったという気持ちが大きいです。

――試合全体を振り返ってみていかがでしたか

僕はほとんど見ていただけだったんですけど、シュートミスが多かったなと感じました。

――ミスが多かった前半から後半はうまく修正できたのかなと思うのですが

僕が出た時にはディフェンスがかなり機能していて、飛んでくるシュートも手が上がった後だったりしていたので修正できていたと思います。

――今日のご自身の出来は

初出場だった中で全力で出来たので自分では満足しています。

――今後も出場機会が増えるかと思いますが

羽諸さんが怪我などをしたら僕しかでれないので常にしっかり準備したいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

いつ出場しても止められるように頑張ります。