◆平成31年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

4月13日 対慶大 明治神宮球場

(立)●田中誠、中川―藤野
(慶)〇高橋佑、高橋亮―郡司

打撃成績

守備選手名打数安打打点
[8]太田 (コ2=智辯学園)
[4]宮(慎) (コ3=市立船橋)
[5]柴田 (社1=札幌第一)
[9]中嶋 (コ3=佼成学園)
H鷲津 (現4=世田谷学園)
佐藤聡 (コ4=柏南) 
[3]東 (社2=福岡大大濠)
H3山田 (コ1=大阪桐蔭)
[7]三井 (コ3=大阪桐蔭)
[2]藤野 (営4=川越東)
[6]笠井 (済4=桐蔭学園)
[1]田中誠 (コ4=大阪桐蔭)
中川 (コ3=桐光学園)

投手成績

選手名・学年・出身校投球回球数被安打奪三振与四死球自責点
田中誠 (コ4=大阪桐蔭)6 2/3108
中川 (コ3=桐光学園)2 1/336

穴が空いたかのように突き抜ける青空の下、待ちに待った春季リーグがいよいよ開幕した。「打破」というスローガンを掲げ優勝を狙うRIKKIOは、開幕投手に田中誠(コ4=大阪桐蔭)を起用。ピンチを迎える場面も多くあったが、粘りの投球で6回2/3を2失点に抑えた。しかし、慶大の強力投手陣を前に打撃陣の沈黙は続く。試合が終わった時には、12個もの三振を奪われていた。優勝するために、明日の2回戦を落とすわけにはいかない。春季リーグが始まると同時に、早くも負けられない戦いが始まった。


試合開始の整列時。観客席は文字通り人で埋まった

今季チーム初となる打点は、まさかの男が挙げた。1点を追う2回。二死3塁で打席に立った田中誠の心は、決まっていた。「自分は9番打者で捨て身だから、思い切っていこう」。吹っ切れた人間ほど、強い者はいない。初球の外角ストレートを振り抜くと、打球はグングン伸びていき、左翼手の頭を軽く越えた。ベンチが、会場が、大きく盛り上がる。現状チーム内打点王である好打者は、塁上で左腕を上げ、その歓声に応えた。


先発の田中誠。6回2/3を2失点に抑えた

昨秋のケガを乗り越え、一回り大きくなったエースには自信があった。「最後の1年ということで気合も入っていて、コンディションも良かった」。だが打撃同様守備でも、良い波に乗ることは出来なかった。ポテンヒットや併殺崩れなど、目前を「アウト」が通り過ぎていく。それでも、副将でありエースの彼は「ランナーを溜めている自分が悪い」と自らの反省点を挙げた。
7回途中、田中誠はマウンドを降りた。大会前、「誰にも譲りたくない。投げている時が1番楽しい」と語っていた彼にとって、悔しい結果となったに違いない。だがベンチに下がってからも、グラウンド内にエースの存在感は残り続ける。ベンチから仲間に声を掛ける副将の姿が、そこにはあった。「意識して声出しはしていない。当たり前だと思っている」。彼がエースである限り、そう簡単に立大は負けない。そう思わせる一言だ。明日の2回戦以降、立大の逆転は必ずある。逆境を「打破」してこそ、真の強いチームだ。(4月13日・合田拓斗)

◆コメント◆
今日の試合で今季初安打を放った#10主将・藤野

「チームとして綺麗なタイムリーを打たれたのは初回の正木選手だけだったので、守備のエラーなどが多く50点いかないくらいです。初回の失点だったのでそこまで引きずることも無く、1点返したところまでは良かったので、序盤の作りはよかったと思います。精神論には走りたくないですが、気持ちの勝負で、1本出せる選手が出てくるのかが「打破」できるかにかかってくると思います。今日、多くの反省がありますが、気持ちまでネガティブになると勝てないので反省した上で明日、勝てればいいと思います」

先発で6回2/3を2失点に抑え、適時打でチームに貢献した#18田中誠
「最後の一年ということで気合いも入っていて、コンディションも良く、昨年にあった怪我の不安もなくしっかり臨めたのは合格点だと思います。でも結果的に負けてしまっているので、チーム全体としても反省点です。個人的にも、正直調子は良かったですけど、大事なところで点とられているっていうところを見直していかないといけないなと思います。(適時打については)先制されて流れ悪かったので、何とか振り出しに戻せたなという気持ちはありました。自分は9番投手で、思いきっていくだけなので、それが良い結果に繋がったのは嬉しかったです。今日は流れをなかなか引き寄せられないことが多かったので、投手中心に守備からリズム作ってバッターしっかり乗っていく、投打の噛み合いっていうか、後は終盤の粘りが出てくれば勝てると思います」

リリーフ登板した#17中川
「慶大戦ということで、自分が入学してから一回も勝ち点を取れてなくて、絶対勝ち点取らなきゃいけないってのもありましたし、開幕戦は特に大事になってくるので、勝ちにいくって気持ちでいきました。(慶大は)やはり細かいプレーが徹底されているところがあって、隙がなかったです。その面で力の差を感じました。ただ、相手ができるなら僕たちができないはずはないので、吸収できるところは吸収して、対応力を上げて明日勝てるようにしたいです。(リリーフでの登板は)意外とこれまで以上に初めて神宮球場で投げた時みたいに緊張しましたが、いい感じで投げられました。初戦は負けてしまいましたが、次戦は絶対勝って勝ち点あげられるように頑張ります」

リーグ戦初出場で初安打を放った#23山田
「チームとしては、この初戦をとることを目標にずっとやってきたのですが、残念な結果になってしまいました。ですがリーグ戦なので、明日明後日戦って勝ち点を取ることを頭においてやっていきます。個人としては初めてリーグ戦というものを経験して、少し緊張した部分もあったのですが、自分らしく積極的にプレーできたと思うので良かったです。(初安打について)どんどん振っていこうと決めていて、その振っていったことが安打につながったのかなと思います。(初めてのリーグ戦は)緊張感は今までのものとは違うと感じました。すごく大人の野球という感じがしたので、楽しかったです」