写真:吉村和弘(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部開幕1年目のシーズンが終了した卓球Tリーグ。シーズン全86試合(リーグ戦84試合、プレーオフファイナル2試合)の「試合時間」に注目し、その傾向を探った。男女4チームずつ、各21試合を戦った…

写真:吉村和弘(岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

開幕1年目のシーズンが終了した卓球Tリーグ。シーズン全86試合(リーグ戦84試合、プレーオフファイナル2試合)の「試合時間」に注目し、その傾向を探った。

男女4チームずつ、各21試合を戦ったレギュラーシーズンと、プレーオフファイナル2試合。その試合時間の長さに注目してみると、ある傾向があった。全86試合の平均試合時間は2時間14分となっており、これを基準に試合時間の長短を分析した。

試合時間が長かった試合は?

全86試合のうち試合時間が長かった試合を上から確認すると興味深いことに気がつく。

第1位:3月17日 木下アビエル神奈川 2-3 日本生命レッドエルフ (試合時間3:01)
第2位:12月26日 岡山リベッツ 1-3 T.T彩たま (試合時間2:51)
第3位:11月16日 岡山リベッツ 3-1 T.T彩たま (試合時間2:50)
第4位:11月20日 岡山リベッツ 2-3 T.T彩たま (試合時間2:49)

試合時間最長となったのは女子プレーオフファイナル、木下アビエル神奈川対日本生命レッドエルフの一戦。早田ひならの活躍で日本生命レッドエルフが初代王者に輝いたこの試合、緊迫した展開が記憶にある方も多いだろう。試合時間という観点でみても、全試合の中で最長となった。

そして注目すべきは2位から4位。全8チームが存在するリーグでありながら、プレーオフファイナルを除いて上位を占めたのは全て同じ対戦カード「岡山リベッツ対T.T彩たま」だったのだ。

3試合の時間は平均(2時間14分)と比較して40分ちかく長い。3時間に及ぼうかという白熱した試合を3度も繰り広げていたのだ。

プレーオフ進出をかけた最後の一枠をシーズン終盤まで争ったこの2チーム、順位を争う相手に負けるわけにはいかないという両チームの熱い思いと拮抗した実力がこういった結果を生んだのだろう。




写真:森薗政崇(左)・上田仁(ともに岡山リベッツ)/撮影:ラリーズ編集部

これらの熱戦を経て、プレーオフ進出を勝ち取ったのは岡山リベッツ。プレーオフでは木下マイスター東京に惜しくも敗れリーグ初代王者の座を逃したものの、チーム力の高さを如何なく発揮した。

2シーズン目以降にも注目

T.T彩たまは惜しくもプレーオフ進出を逃し3位となったが、岡山リベッツとの直接対決の戦績は4勝3敗で勝ち越している。今期の悔しさを胸に、2シーズン目に向けて早々と新選手の補強にも乗り出している。




写真:吉村真晴(T.T彩たま)/撮影:ラリーズ編集部

Tリーグ屈指の熱戦が繰り広げられるこの対戦カード、2シーズン目以降も目が離せない。

文:石丸眼鏡