京王電鉄杯2日目の今日、1試合目での法大との一戦で見事に勝利を納め六大学での雪辱を晴らした慶大。目指してきたディフェンスも機能し始め、格上を相手にも通用することを体現した。この時点で慶大はAブロック1勝2敗。日大との試合で勝利することができ…

京王電鉄杯2日目の今日、1試合目での法大との一戦で見事に勝利を納め六大学での雪辱を晴らした慶大。目指してきたディフェンスも機能し始め、格上を相手にも通用することを体現した。この時点で慶大はAブロック1勝2敗。日大との試合で勝利することができれば、13日に開催される順位決定戦で上位に食い込むチャンスが得られる。果たして慶大は法大戦での良い流れを持ち続けることができたのだろうか。

2019/4/7(日)@エスフォルタアリーナ八王子
第35回京王電鉄杯vs日大
 1Q2Q3Q4Q合計
慶大2119191877
日大1814191465
◆慶大スターティングメンバ―◆
 #4 山﨑純 (総4・土浦日大)
 #5 髙田淳貴(環4・城東)
 #6 工藤翔平(政4・慶應)
 #8 甲谷勇平(環3・東山)
 #14 人見快(法2・慶應志木)

1Q先制したのは慶大だった。試合開始から40秒、山﨑のパスを受けた工藤が3ポイントを決め幸先の良いスタートを切る。その後も工藤のミドルシュートを中心に着実に点を重ねた慶大。日大が格上の意地を見せQの終盤は追い上げられるものの、Q終了のブザーと同時に津野地宥樹(政3・慶應志木)がオフェンスリバウンドからの得点を狙った場面でフリースローを獲得。他の選手のいなくなった静かなコートでフリースロー2本を確実に決め、21―18でこのQを終えた。


工藤はこの試合スコアリーダーに

2Q開始後しばらくはどちらも点が入らない状況が続き、日大に3ポイントを決められ同点に追いつかれてしまう。その後は工藤が3ポイントを決め、山﨑が積極的にボールを運び得点するなど、日大の高さのあるインサイド陣に対抗。一進一退の攻防が続く。しかし日大に3ポイントを連続で決められ、ついに逆転を許してしまう。格上に太刀打ちできることを見せつけたい慶大はまずはディフェンスで立て直しを図る。3分間相手に得点を許さず慶大はリードを8に広げ前半を終える。


人見の献身が勝利への後押しに

3Q開始20秒で甲谷がジャンプショットを決め先制。工藤がショットクロック終了間際にこの試合4本目の3ポイント、工藤のブロックショットから髙田が速攻でレイアップを決めるなど順調に得点を重ねていく。また厳しいディフェンスで24秒オーバータイムを誘うなど日大に思うような攻撃をさせない。4分間相手の攻撃を抑えた後は大量得点を許してしまうものの、8点リードのまま試合はいよいよ最終Qへ。


甲谷はチームに勢いを与えた

そして迎えた最終Q、泉友樹雄(経4・慶應志木)の鋭いアシストから髙田が得点。寺部勇佑(環3・洛南)が3ポイントを決め、髙田がバスケットカウントを獲得するなど幸先のいいスタートをきる。しかし疲れからかオフェンスでミスが重なりQの後半からは得点をあげられない時間が続いた。攻撃では良い流れを持つことはできないものの、練習を重ねてきたディフェンスで相手の得点を許さない慶大。髙田の攻守にわたる活躍もあり77―65で試合終了。見事リーグ戦2勝目を手にした。

格上の日大相手に「我慢して守り続けられた」(髙田)というディフェンスと、4年生を中心に「全員で声かけあって粘り切れた」(髙田)というオフェンスで勝利を収めた慶大。特に新チームになって以降、重点的に練習を重ねてきたディフェンスはチームとして歯車が整い始めている。未だ課題は残るものの、格上の1部を相手に接戦を制し2勝2敗に持ち込んだ今日の勝利は大きい。今回の勝利で5位決定戦への出場が決定した。試合をするたびに調整を重ね進化している慶大は、来週の順位決定戦までに今日の課題を修正しさらに強くなった姿を見せてくれるだろう。今大会での結果を弾みに「早慶戦優勝」という目標に向かって成長し続ける慶大の今後に期待だ。

(記事:小嶋華、船田千紗・写真:染谷優真)

山﨑純(総4・土浦日大)

―試合を振り返って

反省点はまだまだあったのですが、2試合結果を出すことができたのでその部分は良かったと思っています。

―昨日から改善した点は

ディフェンスの部分なのですが、阪口先生も色々な人に指導してくださっていて、指導された部分が徹底できていたので昨日と変わることができたかなと思います。

―法大戦で27得点、日大戦で15得点でした

阪口先生に自分と髙田で30点ずつ位取ってほしいと言われていました。30点には達していないのですが、昨日と比べて得点が上がったのでよかったです。

―2日間高校時代に戦った相手ともあたったが

シンプルに楽しかったです。このような大会のお陰で高校の時のチームメイトだったり対戦相手だったりと試合ができるので、感謝して残りの試合も頑張っていきたいです。

―来週に向けて

今日2試合勝つことができて、来週も自分たちより格上の1部のチームと戦うことができるので、1試合に集中して自分たちのやるべきことをやっていきたいと思います。

甲谷勇平(環3・東山)

―今日の試合を振り返って

2試合とも格上との戦いでしたが、自分たちがやるべきことをやれば戦える力というのがわかって良かったです。

―今日の試合に向けてどのような準備をしてきましたか

ひたすらオフシーズンはディフェンスの練習をしました。今大会もオフェンスよりディフェンスに重きを置いています。

―阪口HCにどのようなことを言われましたか

ディフェンスのことしか言われませんでした。ポジショニングのことなど、細かい指示を受けました。

―来週の試合に向けての意気込み

やることは変わらないと思います。ディフェンスにしっかり集中して、一つ一つ丁寧にプレーしたいです。