阪神―DeNA1  DeNA戦の8回、サイクル安打を達成し花束を掲げる阪神・梅野=甲子園【写真提供:共同通信社】



  

■梅野隆太郎(阪神)
○12−8 vs横浜DeNA(甲子園)
打撃成績/右3② 左安 三ゴロ 左本① 右2①

 阪神の梅野隆太郎が9日の横浜DeNA戦で史上69人目となるサイクル安打を達成。チームを甲子園初戦の逆転勝利に導いた。

 「8番・捕手」で先発出場。2回2死1、2塁の第1打席で相手先発・上茶谷大河からタイムリー3塁打を放つと、続く4回2死1塁での第2打席でライト前ヒット。第3打席は凡退したが、8回先頭での第4打席で「思い切り行くだけだった」とパットンのストレートを捉えてレフトスタンドへソロ本塁打。さらに同じ8回に打順一巡、2死1、2塁の場面で再び打席が回ってくると、今度は山﨑康晃の外角カットボールをはじき返してライトへのタイムリー2塁打。大歓声の中、梅野は2塁を蹴って3塁に向かっていたが、一走のナバーロが本塁憤死となり、2018年の平田良介(中日)以来となる史上69人目、74度目の快挙達成となった。

 試合後、「(サイクル安打は)表彰されるまで全く気付いてなかった。(本塁憤死の)ナバーロのおかげかなと思います」と明かすとともに「まさか自分が達成するなんて思わなかったのですごく嬉しいです」と笑みを見せた梅野。4月2日に左足薬指を骨折したが、患部をテーピングで固定して5日の広島戦から4試合連続での“強行出場”を続けているが、「自分が帰ってくると決めたこと。何とかチームに勝利をと自分にプレッシャーを与えて、それがいい結果に繋がっている」と頷いた。

 この日のサイクル安打を振り返ると、第1打席の3塁打は右翼手・ソトの落球で当初は失策となっていたものが試合中に記録が変更され、最終打席も相手のミスがなければ回ってこなかった。運に助けられた面もあるが、それも梅野の執念が引き寄せたもの。球史に名を刻んだ27歳は、本拠地のファンに「声援が耳に入っていました。それで打てたんじゃないかなと思います」と改めて感謝し、割れんばかりの大歓声を浴びた。