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相談1
「コンペの前はいつも緊張してしまうんです」

適度な緊張は必要ですし、緊張は自然なことです。それだけ思いを持って取り組んできた証拠。第二の自分から「自分、緊張してるなぁ」って。緊張を感じれば、いったん落ち着くことができるはずです。また、意識を他に向けることもいいですね。緊張したらダメだと思うと、より緊張して、自分の力を出せなくなります。

相談2
「苦手課題が出ると『もうダメだ』と思ってしまいます」

苦手と言うけど本当に今、苦手ですか? それって過去の体験に引っ張られているのでは?
1カ月前の自分は苦手だったかもしれないけど、今日は苦手じゃないかもしれない。苦手と決めた時点でもう苦手になってしまいます。また、苦手だからこそ、そこに全力で向き合うことで攻略のヒントが得られるかもしれません。

相談3
「どうしても他人と自分の登りを比較してしまいます」

相手をコントロールすることはできますか? コントロールできるものにフォーカスするようにしましょう。他人と過去は変えられませんが、自分と未来は変えられます。
日本人には人と比較して自分を確かめたり、自分の価値を高める文化があるように思います。でも、クライミングは自分と自分の確認ができる。できなかったことができるようになるには、過去の自分との勝負です。それがクライミングの魅力でもあると思います。

相談4
「怪我をしてしまいました」

実は怪我ってそんなにネガティブなものではありません。外的要因は別ですが、登っていて故障してしまうというのは、結局は体をうまく使えていないからなんですよね。そのポイントを知る、とても良いきっかけです。
しっかり原因を探求すれば、怪我の時期に体と向き合ってリハビリや治療、トレーニングをすることで、復帰した時にそれまでよりも高いパフォ―マンスを出せることがむしろ多いんですよね。怪我したからダメなのではなくて、次さらに強くなるためにきちんと怪我と向き合うことができれば、その後のクライミングがすごく楽しくなるはずです。

相談5
「子供がクライミングをやる気になってくれません」

子供の目線に立つことが一番大事です。大人は子どもが行こうと思っている道に、土足で入っていきがちなんですね。「勉強しなさい!」だったり。
その課題は誰の課題なのか?を考えるのも大事。例えば宿題だったら子供の課題なんですけど、それに対してどう取り組ませるか、親が解決しちゃうのではなくて、話を聞いて横の関係で寄り添うことが重要です。もしかしたらクライミング自体が嫌なのではなく、「ジムが大人が多いから行きたくない」とか、そこ?みたいな理由でやる気が出ない場合があります。やる気を下げている要因を聞いてみることが大切ですね。