昨年秋、立大ホッケー部男子は東大との入替戦を以ってフィールドを去った。3人の選手、2人のマネジャーと他学年に比べて少数精鋭だったが、春季5位から巻き返しを図り、見事に秋季では優勝へ導いた。そんな英雄5人たちの4年間を振り返る。


昨秋初戦、熊田(写真左)のゴールが決勝点となった


副将・野路(社4)の前に立って左サイドとして活躍した男、MF熊田直哉(済4)だ。選手としてプレーするのはもちろん、主務としてもチームに貢献した。

初めて公式戦に出場したのは2年の秋、対防大戦。当時チームで一番大きい背番号31を背負ってデビューを果たした。その後、学年が上がるにつれて出場機会を勝ち取り、4年時には背番号を6に変えてスタメンの座を勝ち取った。

熊田はプレー面以外でも謙虚な選手だった。4年の秋季開幕戦、熊田のゴールが決勝点となり、のちに起こる2部優勝への勢いをつけた。そんな中でも背番号6は「良かったのは点を決められただけで、全体としては自分として課題の残る試合だった」と決して驕ることなく、冷静に試合を分析するほど。「あなたにとってホッケーとは?」という質問に対して熊田は「自分を熱くさせてもらえるものですね」と照れ臭そうに答えてみせた。随所随所に謙虚さが滲み出ている男だった。

「中田あってのチームだったし、自分がミスしたときに止めてくれるのが野路だった」。

他の学年に比べると数は少なかったが、「周りに助けられてばっかりだった」と熊田が語るように、お互いが同期の選手について理解し、助け合っていた。上手くいかないときは話し合いを重ね、体を動かして互いを鼓舞した。


「自身にとってホッケーとは?」という問いに対して「熱」と答えた

目標の一つである2部優勝こそ何度も果たしたが、最大の目標・1部昇格は4年間で叶うことはなく、後輩へと託された。「ほぼ確実にボールを出したり止めたりするなど、当たり前のことを当たり前にやることが必要」。最後の最後までチームの状況を冷静に分析し、男はスティックを置いた。夢は次世代へ。 (3月31日・渡邊大樹)