写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:ラリーズ編集部Tリーグのファーストシーズンが終わった。日本の「卓球新リーグ」の開幕に、選手はひとりひとり特別な思いを持って臨んだことだろう。「声がかかったとき、迷わず出たいと思った」自…

写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:ラリーズ編集部

Tリーグのファーストシーズンが終わった。日本の「卓球新リーグ」の開幕に、選手はひとりひとり特別な思いを持って臨んだことだろう。

「声がかかったとき、迷わず出たいと思った」自らの参戦をそう振り返るトップおとめピンポンズ名古屋の安藤みなみを取材した。

安藤みなみと言えば、2017年の全日本選手権にて伊藤美誠を破り、また同年の大学生選手権では、シングルス、ダブルスの2冠を達成。今年3月に行われたジャパントップ12にも出場した。変化に富んだバック面からの攻撃など、福原愛にも共通するプレースタイルが持ち味だ。そんな日本を代表するトッププレイヤー・安藤の強さのルーツに迫った。

――卓球を始めたきっかけを教えてください。

お母さんとお兄ちゃんが卓球をやっていて、楽しそうだと思ったのがきっかけです。幼稚園の年長くらいだったと思います。そこから知らないうちに本気になっていました。負けず嫌いだったので(笑)。お母さんとお兄ちゃんは今も卓球を続けています。

――卓球をしていて一番楽しかったのはどんな時ですか?

やっぱり大学に入ってからですかね。卓球そのものが楽しかったのはもちろん、卓球以外の遊びや友達との付き合いもバランスがとれていて楽しかったです。結果を出せていたのも大きいと思います。

――2017年は、全日本選手権で伊藤美誠選手に勝ち、また大学生選手権ではシングルス、ダブルスの2冠を達成しました。大学の環境が良かったことも勝因のひとつだったのでしょうか。

はい、大学の指導者の方にはたくさん細かく指導していただきました。練習中うまくいかないとイライラしているときもあり、後輩は私と練習するのが嫌だったかもしれませんが、そんなところも支えてもらって練習ができたのは、すごく恵まれていたと思います。

家族、地元の応援に感謝

――周囲に支えられてここまで強くなったという安藤選手ですが、Tリーグに参戦した時まわりの反応はいかがでしたか?

Tリーグができることは聞いていたんですが、自分が参戦できると思っていなかったので、まずは自分が一番おどろきました。お声をかけていただいた時、迷わず出たいと思って家族に話すと、家族もすごく喜んでくれました。そして地元のチームなので、リーグが始まると、親戚や地域の方々がたくさん見にきてくれました。

――いまやプロの卓球選手として日本中の注目を集めていますね。挫折や辛かった時期などはあったんでしょうか?

中学校では寮生活をしながら厳しい環境で練習していて、結果が残せなかったりと辛い時期もありました。でも、そこでの経験で心が強くなりましたし、自分にとっては大事な時期だったかなと思っています。

――その経験があるから、より環境の大切さを感じているんですね。今のチームの環境や、プロ選手としての生活は、ファーストシーズンを振り返っていかがですか?

まずチームの雰囲気ですが、すごく優しい人が多くて良いと思います。選手としての生活は、今までと違って卓球してお金をもらうので、簡単には負けられないし、のびのびと試合することは少なくなったかもしれません。でも、そこで勝っていかないとさらに強くはなれないと思っています。




写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:ラリーズ編集部

――更なる成長を目指す安藤選手ですが、憧れの選手はいますか?2019年の抱負についても教えてください。

ずっと福原愛さんに憧れています。2019年はワールドツアーに参加させていただくので、もっと順位を上げていきたいですね。他には、社会人になるので、もっと自覚を持って大人な女性になれるようにしたいな、と思っています。

――福原愛さんとはプレースタイルも共通点がありますね。選手としても大人の女性としても、これから先がたのしみですね。日々卓球に専念されているかと思いますが、好きな食べ物や勝負飯、その他好きなものについて教えていただけますか?

好きな食べ物は、ステーキとキャラメルとリンドールのチョコです。勝負飯は特にないのですが、Tリーグで二連勝したときは二日続けてヒレかつを食べていました。あとは、GENERATIONSの片寄涼太さんがダントツで大好きです(笑)

最後は「いつもありがとうございます。これからも応援をよろしくお願いします!」とファンへの感謝の言葉で締め括った安藤みなみ。卓球選手としても大人の女性としても、ますます成長し続け輝きを増していく安藤みなみに、引き続き注目したい。

文:大塚沙央里(ラリーズ編集部)