「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月20~31日/ハードコート)の大会6日目、男子シングルス3回戦で世界155位ダビド・フェレール(スペイン)が、第28シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦。7-5、3-6、3…

「ATP1000 マイアミ」(アメリカ・マイアミ/3月20~31日/ハードコート)の大会6日目、男子シングルス3回戦で世界155位ダビド・フェレール(スペイン)が、第28シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦。7-5、3-6、3-6のフルセット熱戦の末にフェレールが敗れ、4回戦進出はならなかった。試合時間は2時間25分。

今シーズン母国でのクレー大会「ATP1000 マドリード」を最後に引退を表明している、36歳のフェレール。2回戦では、第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)からフルセットの末勝利を挙げていた。

試合は、第1セット。第5ゲームでフェレールが先にブレーク。その後第8ゲームで必死の攻撃もブレークバックされる。その後ピンチがあるも、気迫のプレーで決して譲らないフェレール。

すると逆に5-5のリターンゲーム、大白熱のゲームでフェレールが再度ブレークに成功。土壇場でリードした。そして迎えたフェレールのサービング・フォー・ザ・セット。ここをしっかりとラブゲームで締めて、第1セットを先取した。

続く第2セット、第2ゲームで今度は早々にティアフォーにブレークを喫す。その後3-5で迎えたリターンゲーム。一度は相手のセットポイントをしのいだが、このセットはティアフォーに挽回され、勝負は最終セットへ。

勝負の第3セット。リターンのティアフォーがスタンバイするのが遅く、1ポイント目がフェレールに入る珍事が。

第5ゲームで先にブレークしたのは相手ティアフォー。その後第10ゲームでもフェレールはブレークを喫し、約2時間半に及ぶ熱戦の末に最後は力尽きた。

相手ティアフォーは勝負が決まった直後の握手の際、フェレールに「信じられないぐらいの素晴らしいキャリア。大いに尊敬します」と最大限の賛辞をおくった。その素晴らしい様子は、Tennis TVのTwitterアカウントでも紹介されている。

残念ながら敗退となったフェレールだが、試合後に特別にインタビューが行われ会場の観衆から大きな声援が送られていた。その後ティアフォーと抱き合って健闘を称え、笑顔でコートを後にした。

勝利したティアフォーは4回戦で、第18シードのダビド・ゴファン(ベルギー)と対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 マイアミ」でのフェレール(左)とティアフォー(右)

(Photo by Al Bello/Getty Images)