3月23日、平成最後の第91回選抜高校野球大会が開幕した。初日から熱い勝負が繰り広げられたが、甲子園を盛り上げているのは…
3月23日、平成最後の第91回選抜高校野球大会が開幕した。初日から熱い勝負が繰り広げられたが、甲子園を盛り上げているのは決して高校球児たちだけではない。
弊社ライターが着目した、選手以外の“主役たち”に焦点を当てていく。
今回お届けするのは「甲子園の土」。特に夏の大会では、負けたチームが砂を持ち帰る光景を目にすることがある。では、そもそも甲子園の土はどこから来ているのだろうか。
甲子園球場の公式ホームページを引用する。「岡山県日本原、三重県鈴鹿市、鹿児島県鹿屋市、大分県大野郡三重町、鳥取県大山などの土をブレンドしている。(毎年決まっているわけではない)」。「毎年決まっているわけではない」とのことだが、これは常に甲子園のマウンドを最良の状態に保つ上で重要だ。
土が柔らかすぎると、バウンドがかかってしまったり、逆にボールが沈んでしまう。また、固すぎても選手たちがスライディングの際に負傷する可能性がある。そのため、気温や湿度などをもとに、季節に応じて常にベストな土と砂の配合をすることが求められているのだ。
「春は雨が多いため砂を多めに、夏はボール(白球)を見易くするために黒土を多くブレンドしている」そう。つまりセンバツと夏の大会では土が微妙に違うということになる。センバツ開催時は、雨が降っても水はけが良くなるように砂が多めにブレンドされており、夏は強い日差しの下でも白球が見えやすいよう黒土が多くブレンドされている。
甲子園の土は、「どうしたら球児たちがプレーしやすいか」ということが計算し尽くされた、球場から球児たちへのギフト。今大会は球児たちを支える足元にも注目していただきたい。