全日本学生選抜選手権に引き続き開催された全日本ジュニア選手権。早大からは1年生を中心に、7人が出場。木村勇喜(スポ2=兵庫・明石南)が男子67kg級で優勝、佐熊汐梨(社1=岩手・水沢)が女子+87kg級で2位、生頼啓暉(スポ1=兵庫・明石南)と岡村幸尚(社1=兵庫・明石南)が男子73kg級と男子102kg級で3位と、シーズン初めの大会で好成績を修めた。

 1日目となる3月8日、男子67kg級に出場した木村。今大会は世界ジュニア選手権の選考大会で、選考基準記録であるトータル271kgを意識して臨んだ。スナッチ1、2本目を順調に成功させ、迎えた3本目125kg。挙げた瞬間はバランスを崩したものの、最後は見事に成功させた。この瞬間を木村は「上に乗った時点で、自分的にはもらった」と冷静に振り返った。ライバル選手に3kg差をつけて、1位でクリーン&ジャークへ折り返す。クリーン&ジャークでも2本目146kgを成功させ、見事基準記録を突破する。しかし、ライバル選手がクリーン&ジャーク2本目149kgを成功させ、追いつかれる展開に。その中迎えた、3本目149kg。緊張感がある中でもしっかりと成功させた木村。トータル274kgの1位に見事輝いた。世界ジュニア選手権での入賞、スナッチの日本ジュニア記録の更新を目標に、今後も練習に励む。


男子67kg級で優勝した木村

 2日目は、女子59kg級に山口千尋(スポ1=茨城・石岡第一)、男子73kg級に生頼、女子64kg級に後藤虹海(社1=京都・海洋)、女子71kg級に西村深聡(スポ1=京都・鳥羽)が出場。山口は、体調面に不安があり、「そんなに良い状態で持って来られなかった」と語るように、トータル157kgの6位に終わった。後藤は、2週間前に怪我をした影響により、重量を下げて臨んだ。6本全てを成功させ、トータル160kgの7位で終えた。西村は、スナッチ3本目を失敗するが、ジャークで自己ベスト2kg更新し、トータル186kgの5位となった。そしてこの日、表彰台に上った選手は生頼。6本成功を目標に掲げ、「周りを気にせず、自分の試合ができるように」と落ち着いて臨んだ。スナッチ3本を成功。さらに自己ベストとなる112kgで、クリーン&ジャークへ折り返す。クリーン&ジャークでも1、2本目を成功させ、順調に重量を上げ、迎えた3本目。自己ベストとなる150kgに挑み、見事成功させる。トータル262kgの3位に入った。しかし、生頼は「1位と2位が高校生で、自分より下の学年じゃないですか。そういう意味でもまだまだ全然弱い」と語るように今の結果に満足せずに、さらなる成長を誓う。3日目は、最初に男子102kg級に出場した岡村。冬のトレーニング成果を発揮し、自己ベスト更新を目標に挑んだ。スナッチは2本目で失敗し、自己ベストに挑めず、121kgで折り返す。クリーン&ジャークは3本目161kgに挑戦するものの、ジャークで立ちくらみ、失敗。トータル277kgの3位で終えた。最後に、女子+87kg級に佐熊が出場。スナッチとクリーン&ジャーク両方で自己ベスト更新を意識し、臨んだ今大会。冬の練習期間では種目をあまり触れていなかったこともあり、「正直不安だった」と振り返る。しかし、スナッチでは1kg自己ベストを更新する。クリーン&ジャークでは、2本目まで成功し、3本目101kgに挑む。クリーンは成功したが、ジャークで体勢を崩し、失敗に終わる。それでも「ベストに近い記録を触れたのは良かった」と一定の収穫も得た。結果、トータル174kgの2位で大会を終えた。


自己ベストを更新する生頼

 今回、結果が良かった選手、あまり良くなかった選手共に、大会で見つかった課題を冷静に振り返っていた。課題を克服すべく、次なる大会、そして最後に迎える全日本大学対抗選手権に向けて成長し続ける。

(記事 西杉山亮、写真 吉田昭太、西杉山亮)

結果

▽男子

67kg級

木村勇喜 スナッチ125kg C&J149kg トータル274kg 1位

73kg級

生頼啓暉 スナッチ112kg C&J150kg トータル262kg 3位

102kg級

岡村幸尚 スナッチ121kg C&J156kg トータル277kg 3位

▽女子

59kg級

山口千尋 スナッチ67kg C&J90kg トータル157kg 6位

64kg級

後藤虹海 スナッチ70kg C&J90kg トータル160kg 7位

71kg級

西村深聡 スナッチ79kg C&J107kg トータル186kg 5位

+87kg級

佐熊汐梨 スナッチ76kg C&J98kg トータル174kg 2位

木村勇喜(スポ2=兵庫・明石南)

――今日の試合の目標と意気込みを教えて下さい

今回の試合は何月にあるかわからないけど、世界ジュニアっていう20歳以下の世界大会の選考大会になっていて。今回の大会一発勝負なんですけど、その基準記録が271kgでトータルが、絶対にそれを(達成)して。去年も一昨年も世界ジュニアに出ているんですけど、これまでは全然大会で良い結果残せなかったので、今年はちゃんと出て、入賞目指せるように。まず、今日優勝して、271という数字を取ろうと思って、試合しました。

――中央大学の後藤大雅選手を意識していたのか

試合前は本人からさっき聞いたんですけど、後藤選手のベストが、スナッチが120kgでジャークが143kgで、トータル計算しても263kgなんですよ。それを試合前から知っていたので、271kgには到底及ばないって思っていたので、試合前は全然相手意識せずに、自分の試合をしようと思って来たんですけど。試合している最中に、すごい、そうですね、最後は意識しましたね。(笑)

――スナッチ3本目125kg挙げる時、どんな感じだったか

バラスンス崩して、すごい変な形にはなっていたんですけど、練習でもよくあって、もうスナッチが上にのった時点で、自分的にはもらったっていう感じで。そんなに不安というか心配ではなかったですね。もうのった瞬間に、ちょっと動いたんですけど。それで安定してきたので。見えたかわかんないですけど、ちょっと安心した顔をしていたって聞きましたね。

――ジャーク1本目を140kgに変えた理由は何か

スナッチで125kgまで今回、練習のベストが124kgで、271kgにするために、とりあえずスナッチ全部取れる保証がなかったので、高めにおいていたんですけど。125kgまで取れたので、とりあえず1本目は確実に取って、2本目からそのドンっと上げて、271kg取ろうと思って。安心感というかとりあえず結果を残そうって感じです。

――これからの1年間の目標等はありますか

今後の目標は、一番近いのはこの1年間ずっと今年の世界ジュニアっていうのを意識してきたので、その大会で入賞目指して。12月までたぶん僕はジュニアっていうカテゴリーで試合出るんですけど、その日本ジュニア記録っていうのがあるんですけど、133kgでスナッチが。それを更新できればと思って、これからそれを目標に頑張っていきたいと思います。

山口千尋(スポ1=茨城・石岡第一)

――今日の試合の目標と意気込みを教えて下さい

今日の試合は6本取るっていう成功率を求めて、試合に臨んだんですけど。調子の方は良かったは良かったんですけど、実際は体調面も含めて、そんなに良い状態で持って来られなかったので、そこはちょっと失敗したなって思います。

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

先輩方もコーチの方々もすごいサポートしてくださったので、メンタルというか精神的には安定した状態だったんですけど。やっぱり自分の体調管理などが甘かったせいで、あまり良い結果にはならなかったですね。

――スナッチ2本目70kgから72kgに変更したので、調子は良かったか

そうですね、練習では70kgはもう取っていた重量だったので、安定して取れるかなって思ってはいたんですが。アップの方で最後のアップを落としていたので、不安はあったんですが、それでも1本目はきちんと取れていたので。やはり調子はそんなに悪くないのかなっていうところがありました。

――これからの1年間の目標等はありますか

第1に楽しんでやるっていう目標を持って、先輩方になるべく追いつくようにがんばりたいと思っています。

生頼啓暉(スポ1=兵庫・明石南)

――今日の試合の目標と意気込みを教えて下さい

今日の目標はまあ6本成功を目標に、そうですね、周りを気にせず、自分の試合ができるように、それだけ意識してやりました。

――6本成功して、調子は良かったか

調子は良かったですね。

――ジャーク3本目を2回変更した理由は何か

初めからもう150kgをやる前提で、時間稼ぐために、二回変更したっていう。

――今日の結果に満足しているか

そうですね、自分の試合がしっかりできたので、6本成功できて、自己新も出たので、両方。でもやっぱ1位と2位が、高校生で、自分より下の学年じゃないですか。そういう意味でもまだまだ全然弱いので、これからもっともっと伸ばしていかないといけないなって思いました。

――これから1年間の目標を教えて下さい

今年の11月にインカレがあるんですけど、それに代表選ばれて、スナッチ125kgの、クリーン&ジャーク165kgをやることが目標ですね。

後藤虹海(社1=京都・海洋)

――今日の試合の目標と意気込みを教えて下さい

今日の試合は2週間前に腰を怪我してしまって、あまり触れてなかったので、6本成功を第1目標として試合に臨みました。

――今日の試合を振り返って、手応えはあるか

そうですね、いつもの試合より特にジャークのクリーンが軽くて、体重が乗ったのもあるんですけど、ちょっとずつ力がついてきているのかなって感じました。

――クリーン&ジャークは90kgまで上げる予定だったか

あまりそこは考えてなくて、とりあえずスタート取って、そこからセコンドにお任せして、積んでいこうかなって話をしていたんですけど、相談している時に70kgの90kgだとキリがいいねって話をしていて。(笑)それで90kgいきますって話になりました。

――これから1年間の目標等を教えて下さい

そうですね、今からどんどん記録伸ばして、インカレとかもあるので、そういうところにも貢献できるように。まずは体重からしっかり増やして記録伸ばせるようにしていきたいと思います。

西村深聡(スポ1=京都・鳥羽)

――今日の試合の目標と意気込みを教えて下さい

今回の目標は、自分の試合新を取るっていうことを目標にやったんですけど、スナッチは最初の2本は成功して、ベストの1kg下までいけたんですけど。3本目ちょっと動きが小さくなって、取れなくて、そこでちょっと悔しい気持ちもあったんですけど。そこからしっかり切り替えようと思って、ジャークに臨んで、そしたら自己ベストの2kg新が取ることができました。

――ジャーク2本目2回変更した理由は何か

ライバルの選手の1人が、トータルでスナッチは自分より勝っていて。でもジャークはスタートが自分の方が上で、相手の選手がもし落としたら、3番が確定で表彰台の位置が見えていたので。その相手の選手が1回落として、2回目で取って、それでもう入賞がなくなってしまって、もうあとは自分のやりたい重量っていうことで107kgやりました。

――試合で見つかった課題はあるか

やっぱり全体的に見て、自分はスナッチが弱くて、記録もそうなんですけど、成功率も常に良いわけではないので、しっかり安定してスナッチができることと、大学生で、高校生や中学生に負けている部分もあるので、その自分の階級のレベルに追いつけるようにまた一から切り替えて、練習していきたいと思っています。

――これから1年間の目標を教えて下さい

今年中に、スナッチを85kg、ジャークを110kg達成して、インカレのメンバーに入れるように頑張りたいです。

岡村幸尚(社1=兵庫・明石南)

――今日の試合の目標と意気込みを教えて下さい

今日の試合の目標は、冬今まで、ずっと筋肥大期で、ずっと筋トレとかしていたので、それの成果として、自己新出たらいいなって思って出場しました。

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

今日の試合、スナッチは真ん中で落としてしまって、もったいない落とし方で、それで自己新狙えなかったので。ジャークは自己新まで狙えたんですけど、やっぱり力不足で161kgさせなかったので、そこが自己ベストまでもっていけなかったことですね。

――クリーン&ジャーク3本目はジャークがきつかったのか

そうですね、立ちくらんじゃって、させなかったっていう感じですね。しかもクリーンもちょっと重かったので。

――これから1年間の目標を教えて下さい

今年1年間は自分の記録を伸ばすことと、去年と一緒でインカレにしっかり出場して、点数を取ることが目標ですね。

佐熊汐梨(社1=岩手・水沢)

――今日の試合の目標と意気込みを教えて下さい

今回の試合はそんな順位とかはあまり気にせずに、インカレ以来久々の試合だったので、自分の調子を整えて、どっちも自己新出来るようにっていうことを一番意識して、試合しました。

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

インカレ後に筋肥大期で、種目を触れていなかったので、正直不安だったんですけど。スナッチは1kg新できましたし、ジャークはちょっと自己新はできなかったんですけど、ベストに近い記録を触れたのは良かったなって思います

――ジャーク3本目101kgに挑戦したが、手応えはあるか

自分のクリーンのベストが107kgだったので、クリーンは心配せず、できたんですけど。私ジャークが苦手なので、正直不安だったんですけど、最近の調子でいけるかなって思って。クリーンが出来たことで、焦ってしまい、体勢を崩してしまったことが悔しかったです。

――試合で見つかった課題はあるか

重量をあまり触れていなかったので、床から引くだけではなくて、ボックスを使ったクリーンやジャークなどで、部分、部分で重いのが触れるように強化していかなくてはって思いました。

――これから1年間の目標を教えて下さい

11月に行われるインカレにメンバーとして入って、1点でも多く稼げるように、ベストを伸ばしていきたいです。