「ATP500 ドバイ」で優勝し、ツアー通算100勝を達成したロジャー・フェデラー(スイス)。2001年の初優勝からここまで18年、タイトル獲得を続けこの偉業を達成した。今回達成したフェデラー…

「ATP500 ドバイ」で優勝し、ツアー通算100勝を達成したロジャー・フェデラー(スイス)。2001年の初優勝からここまで18年、タイトル獲得を続けこの偉業を達成した。

今回達成したフェデラーのツアー100勝という記録は、男子選手の歴代通算獲得タイトル数で現在単独2位。歴代1位はジミー・コナーズ(アメリカ)の109勝で、3位はイワン・レンドル(アメリカ)の94勝だ。

そのツアー100勝に到達する過程で、様々な輝かしい記録を残しているフェデラー。グランドスラム優勝回数で史上最多の20回や、世界ランキング1位の通算在位記録310週など歴代トップを記録するものも多い。

ATP(男子プロテニス協会)公式サイトではフェデラーの偉大な足跡を祝して、彼のツアー100勝にまつわる数字を紹介している。

◆世界中を飛び回り、様々な地で優勝を重ねたフェデラー

これまで19か国31大会で優勝、35度のタイトル防衛を果たしている。

上記のようにフェデラーは、これまで多くの大会にディフェンディングチャンピオンとして臨んできた。同一の大会での最高優勝数は「ATP500 バーゼル」「ATP500 ハレ」の9回。今回100勝目を達成した「ATP500 ドバイ」では、「ウィンブルドン」と並び8回優勝している。

◆現在37歳、多くのレジェンドとの歴史的名勝負も

決勝で対戦した対戦相手は計50人にのぼり、そのうちの25人はすでに現役を引退している。決勝で計7回対戦したアンディ・ロディック(アメリカ)とは、2009年「ウィンブルドン」で最終第5セットでタイブレークなしの16-14で勝利。4時間16分という死力を尽くした名勝負を見せてくれた。

また2004年「全米オープン」決勝で、レイトン・ヒューイット(オーストラリア)を破り全米初優勝。翌年2005年には決勝で、当時35歳にして世界7位だったアンドレ・アガシ(アメリカ)にアウェーのなか勝利し、フェデラーは2004年から2008年まで全米5連覇を果たした。

◆次世代選手たちとの対戦、フェデラーの伝説は続く

2018年2月には当時36歳で、約5年4ヶ月ぶりに世界1位に返り咲いたフェデラー。それまでアガシが2003年8月に記録していた33歳の記録を塗り替え、男子シングルス最年長王者となっていた。

そんなフェデラーが勝利した100回の決勝のうち、68回は自身より若い選手との対戦。長く活躍を続けているフェデラーだからこその数字であろう。それを象徴するかのように、ツアー100勝目を挙げた今回の「ATP500 ドバイ」決勝では、成長著しい20歳ステファノス・チチパス(ギリシャ)を寄せ付けずに優勝した。

37歳となった今も、まだまだ衰えを見せないフェデラー。今後も偉大な記録を打ち立ててゆくのか、活躍から目が離せない。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 ドバイ」で優勝を果たしたフェデラー

(Photo by Francois Nel/Getty Images)