「ATP500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月25日~3月2日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第5シードの世界11位ステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4、6-…

「ATP500 ドバイ」(アラブ首長国連邦・ドバイ/2月25日~3月2日/ハードコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第5シードの世界11位ステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-4、6-4のストレートで破って優勝し、ツアー通算100勝を達成した第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)と準優勝のチチパスがセレモニーのインタビューで喜びの言葉を述べた。

フェデラーに連勝することは難しいですか、と聞かれたチチパスは「そうですね。6歳の頃から彼のファンで、ずっとテレビを見ていました。また、小さい頃にモンテカルロで彼と目が合ったんです。そのときに思い切り良い笑顔で応えてくれました。そんなフェデラーとこうしてコート上で戦えることは幸せです」と語った。

続けてチチパスは「100タイトル、本当におめでとうございます。また、今大会の8度目の優勝もおめでとうございます。僕からすると、100タイトルなんて信じられません。良くそんなに勝てますね。僕ならマッチ100勝でもいいのに」と冗談を交えてフェデラーの勝利を称えた。

続けてインタビューに応じたフェデラーは「私もこれまでテレビで見てきたレジェンドたち、名選手たちと戦い、そしてコート上でいろいろな話をするという夢のような日々を過ごしてきました。チチパスもそのような気持ちで戦ってくれたのはとても嬉しいです」と語った。

そして同大会8度目、ツアー通算100個目のタイトルを獲得したことについては「記録よりも、まずは自分の健康と、周りの人をいかに大事にするかが大切ですね」とにこやかな表情で語った。

また、このことについては試合後のオンコートインタビューでも「最高に嬉しいです。私は8月8日が誕生日なので、8がラッキーナンバーなんですが、今大会8度目の優勝が、通算100個目のタイトルになるなんて、言い表せないほどの幸せです。また、憧れの選手たちとプレーできたのはだいぶ前ですが、あのときの若手だった自分と同じように、今の若手が同じような気持ちで私に挑戦してくれることは、自分にとって栄誉なことですし、若手の見本となるようにこれからも頑張っていきたいですね」と語っていた。

ツアー通算100勝という大台に乗ったフェデラーの記録は、現在単独2位。歴代1位はジミー・コナーズ(アメリカ)の109勝で、3位のイワン・レンドル(アメリカ)は94勝。現役選手でみると、ラファエル・ナダル(スペイン)が80勝で4位、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が73個で6位となっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は優勝したフェデラー(右)と準優勝のチチパス

(Photo by Francois Nel/Getty Images)