イチローは前日の敵地フィリーズ戦でマルチヒットの活躍を見せたが、この日はベンチスタートに。その起用法について、ドン・マッティングリー監督が「ノープラン」と語っている。MLB公式サイトが報じている。■イチロー登場に場内大歓声、三振で3000安…

イチローは前日の敵地フィリーズ戦でマルチヒットの活躍を見せたが、この日はベンチスタートに。その起用法について、ドン・マッティングリー監督が「ノープラン」と語っている。MLB公式サイトが報じている。

■イチロー登場に場内大歓声、三振で3000安打に残り「4」のまま

 マーリンズのイチロー外野手は22日(日本時間23日)、本拠地でのメッツ戦に代打で出場し、空振り三振に終わった。メジャー通算2996安打で、3000安打の金字塔へ残り4本のままとなっている。試合はマーリンズが3-5で敗れた。イチローは前日の敵地フィリーズ戦でマルチヒットの活躍を見せたが、この日はベンチスタートに。その起用法について、ドン・マッティングリー監督が「ノープラン」と語っている。MLB公式サイトが報じている。

 2試合ぶりにベンチスタートとなったイチローは1点を追う8回、先頭の中継ぎ右腕バラクロウの代打で登場。本拠地での試合は10日(同11日)のレッズ戦以来。マイアミでは久々の一戦で、イチローの名前が場内にコールされると大歓声が沸き起こり、スタンディングオベーションとなった。

 イチローコールも起こる中、最後は3球目の膝下へのスライダーを振りにいった。途中でバットを止めたものの、スイングの判定で空振り三振。金字塔に迫るイチローは前日に5打数2安打1得点と好調を見せたが、この日は控えとなった。史上30人目の3000安打まで残り「4」と迫る背番号51の起用法について、マッティングリー監督は冷静を貫いている。

「いろいろある事柄の1つにすぎない。我々に計画というものはないんだ。イチがこの試合でプレーをする、と言えるプランは現時点ではない。明日になるかもしれない。明後日かもしれない。今日から4日後になるかもしれない。彼の出場機会に関しては、何が起こるのか、健康面、他の選手のバットが振れているのか、という部分にかかっている。今のところ、うちの外野手陣はすごく好調なんだよ」

 MLB公式サイトによると、指揮官はこう語っているという。

■42歳の肉体を称賛、「彼には凄まじいトレーニングプランがある

 21日(同22日)のフィリーズ戦では主砲スタントンに休養が与えられた影響で、イチローは「1番・ライト」で先発出場。17日(同18日)の敵地カージナルス戦ではセンターのマルセロ・オズナ外野手が休養となり、代わりに先発したイチローが3安打と大暴れした。

 この日は三振に終わったが、それでも打率は.341とハイアベレージをキープしている。

 記事によると指揮官自身、「今イチが成し遂げていることはただただ並外れているんだ。彼の年齢について話題にするが、本当はそうすべきではない。彼をただ見るだけでいい。プレーを見るだけでいい。キース・ヘルナンデスが使っている毛染めを使えば、彼は30歳ぐらいにしか見えないよ」と話しており、かつてカージナルスやメッツなどで活躍した名手を引き合いに出して、イチローの肉体の若々しさを称賛している。

 また、「イチは体型を保ち続けている。彼には凄まじいトレーニングプランがあるんだ。彼の能力を見ればいい。走塁や送球、守備、そして打席での姿、年齢は全くもって関係ないんだ」とも語り、イチローに対して絶大な敬意を払っている。それでも、起用法に関してはあくまで若手外野手トリオの状態次第という開幕当初からの方針を貫く様子。22日から始まった本拠地10連戦。どのタイミングで3000安打目が飛び出すか注目だ。