冬の終わりも近づいた2月17日、第53回青梅マラソンが開催された。『伝説』といわれた瀬古利彦氏(昭55教卒=現DeNAランニングクラブ総監督)のコース記録が破られるなど、大きな話題を呼んだ今年の青梅マラソンに、早大からは6人が出走した。前日まで鹿児島で合宿を行っており、練習の一環として臨んだ。各選手が課題と設定タイムを持って臨み、収穫と今後への課題を持ち帰った。

 序盤5キロは、伊澤優人(社3=千葉・東海大浦安)と大木皓太(スポ3=千葉・成田)が15分台後半で入ると、他4人は16分40秒台で集団を形成して入った。その後、大木が大きくペースを落としたものの、伊澤はペースの大きな変化もなくレースを展開していった。中盤にペースを上げられなかったことが影響し、ノルマの1時間35分台を守ることはできなかったものの、ケガから復帰後の練習が順調に進んでいることを示した。本人が「レースペースに体が対応しきっていない」というように、今後はスピード強化が求められる。


競り合う遠藤(左)と伊澤

 集団でレースを展開した4人は、10キロ地点から折り返し地点の間で山口賢助(文1=鹿児島・鶴丸)が遅れたものの、20キロ付近までは集団走を続けた。20キロを過ぎたあたりから遠藤宏夢(商3=東京・国学院久我山)がペースを上げ、チームトップを走る伊澤を猛追。20キロ地点で1分21秒あった差をひっくり返し、チーム内1位でフィニッシュした。「後半は余裕があったら上げていいと言われていました」(遠藤)と言うように、25キロ地点からのラスト5キロでベストラップを記録するなど、終始余裕を持ったレース運びとなった。ゴール後の表情にも余裕が漂っており、ロードレースへの手応えを感じさせた。


チーム3番手には三上多聞(商3=東京・早実)が入った

 来月に控える日本学生ハーフマラソン選手権に向けた調整ももちろんだが、その先には東京箱根間往復大学駅伝(箱根)予選会も控えている。箱根で13年ぶりにシード落ちした雪辱を果たすためにも、今年箱根路を走らなかった選手たちの底上げが不可欠といえるだろう。選手たちのさらなる成長に期待したい。

(記事 吉田昭太、写真 大島悠希、西杉山亮)

結果

▽男子30キロの部

遠藤宏夢(商3=東京・国学院久我山)  1時間37分33秒 (14位)

伊澤優人(社3=千葉・東海大浦安)   1時間38分03秒 (16位)

三上多聞(商3=東京・早実)      1時間38分29秒 (25位)

佐藤皓星(人1=千葉・幕張総合)    1時間38分58秒 (29位)

山口賢助(文1=鹿児島・鶴丸)     1時間43分13秒 (54位)

大木皓太(スポ3=千葉・成田)     1時間46分48秒 (71位)

車田颯(スポ4=福島・学法石川)    棄権

尼子風斗(スポ3=神奈川・鎌倉学園)  棄権

真柄光佑(スポ3=埼玉・西武学園文理) 棄権

住吉宙樹(政経2=東京・早大学院)   棄権

森田将平(スポ2=広島・修道)     棄権

向井悠介(スポ1=香川・小豆島中央)  棄権

室伏祐吾(商1=東京・早実)      棄権

茂木凜平(スポ1=東京・早実)     棄権

コメント

伊澤優人(社3=千葉・東海大浦安)

――きょうのテーマは

昨日まで鹿児島の方で合宿をしていて、相楽豊駅伝監督(平15人卒=福島・安積)からは、合宿の最後のポイント練習ではないですけど、練習の流れの一環として出場させていただくということで走りました。

――テーマの達成度はどのくらいですか

一応監督からは、ノルマ95分といわれていたので、結果的にはあまりよくない結果となってしまいました。

――ここまでの冬季練習の収穫は

箱根(東京箱根間往復大学駅伝)の直前にケガをしてしまって。年が明けてからケガが治って、量は順調に積むことができていて、スタミナという意味でも、きょう30キロ走ってダメージというのもそこまで感じていないので、そういった意味では体がしっかり出来上がってきているかなという印象があるんですけど、反面スピードの方で、まだまだレースペースに体が対応しきっていないなというのは今の段階では課題としてあるかなという風に思います。

――日本学生ハーフマラソン選手権(立川ハーフ)に向けて今後消化していきたい課題は

去年の上尾(上尾シティマラソン)の時に63分台をマークしているので、立川でもそのくらいのタイムをターゲットに走ることになると思うんですけど、今年はやっぱり予選会が控えていますので、その時にチームの中心になるような選手としてチーム上位でフィニッシュするのはもちろんですけど、他大との競り合いというのも意識しながら、自分の弱点であるスピードというのをもう少し伸ばしていきたいという風に思っています。

――来年箱根を走るための、今後の課題・目標は

去年はBチームから上がったこともあって、どこか上の選手に追い付くであったり、チーム内での競争というのを意識しすぎた部分があったので、今年は一つそれを飛び越えて、チームの中心になって、自分がチームを引っ張っていくんだという意識を持って練習でも試合でも取り組んでいきたいなという風に思っています。

遠藤宏夢(商3=東京・国学院久我山)

――最近の冬季練習の調子はいかがですか

去年はこの時期ケガしてしまったんですけど、今年はケガなくできているので、順調に練習できていると思います。

――きのうまで合宿をされていたとお聞きしました

はい、鹿児島に行ってきました。

――消化具合などはいかがでしたか

3日目ぐらいでちょっと腸脛靭帯が痛くなって練習量を減らしたりもしたんですけど、そのあたりを自分で調節していました。この青梅(青梅マラソン)もちゃんと走れたので、練習量をうまく調節できるようになったなと感じています。

――きょうのレースの位置付けはどのようなものでしたか

練習の一環というかたちで、立川(日本学生ハーフマラソン選手権)に向けたものです。設定タイムは1時間40分でした。

――考えていたレースプランなどはありましたか

前半は設定通りいって、後半は余裕があったら(ペースを)上げていいと言われていました。実際走っているときに意外と余裕があったので、上げて気持ちよく走れました。

――練習の一環ということでしたが、レースの出来はどのように評価されていますか

最近はなかなかロードレースでいい結果で走れていなかったので、今回は少し手応えのある走りができたかなと感じています。

――立川での具体的な目標があれば教えてください

ハーフはなかなかベストが出せていないんですけど、とりあえず今回の立川で63分30秒を切りたいと考えています。