テニス女子国別対抗戦「フェドカップ」ワールドグループ2部1回戦(福岡県北九州市/2月9~10日/室内ハードコート)で、日本がスペインと対戦。第2日、第3試合シングルスで世界156位の奈良くるみ(日本/安藤証券)が190位シルビア・ソレール …

テニス女子国別対抗戦「フェドカップ」ワールドグループ2部1回戦(福岡県北九州市/2月9~10日/室内ハードコート)で、日本がスペインと対戦。第2日、第3試合シングルスで世界156位の奈良くるみ(日本/安藤証券)が190位シルビア・ソレール エスピノーサ(スペイン)に7-6(3)、6-4でストレート勝利した。試合時間は1時間51分。

日本はトータル2勝1敗で、スペイン戦勝利まであと1勝とした。

前日の第1試合では、日比野菜緒(日本/ブラス)が自分のプレーを貫き見事ストレート勝利で先制。一方第2試合では、土居美咲(日本/ミキハウス)が最終セット第12ゲームでマッチポイントまで握ったが、惜しくも勝ちきれず。トータル1勝1敗で初日を終えた。

そして迎えた第3試合は、両チームとも事前予定から選手を変更。日本は2018年「フェドカップ」ワールドグループ2部入れ替え戦でも勝利に貢献した、奈良を起用した。

JTA(日本テニス協会)公式サイトによると、当初は控えに回っていた奈良は「ここ数日、良い調整ができている。いつでもレディできる(準備を整えられる)状態ではあるので、しっかり気を抜かず調整したい」と意気込みを話していた。

試合の出だしは相手ソレール エスピノーサのペースだったが、奈良が徐々にショットの威力を増し巻き返した。第1セットは奈良が先にブレークを許したものの、中盤からのブレーク合戦を経てタイブレークをものにした。

第2セットに入っても両者ブレークが続く展開となったが、第4ゲームで奈良がようやくキープ。ゲームカウント3-1と抜け出し、その後も一進一退を制して勝利を掴んだ。

続く第4試合シングルスでは、世界123位の日比野が161位のジョルジーナ・ガルシア ペレス(スペイン)と対戦予定。

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日本対スペインは2月9日にシングルス2試合、10日にシングルス2試合とダブルス1試合が予定され、先に3勝したチームが勝利となる。また、勝者はワールドグループ進出をかけた4月のワールドグループ・プレーオフ(入れ替え戦)に進出、敗者は同じ時期に開催されるワールドグループ2部残留をかけた2部プレーオフに回ることとなる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年「フェドカップ」での奈良くるみ

(Photo by Kiyoshi Ota/Getty Images)