テニス男子国別対抗戦「デビスカップ」予選ラウンド(中国・広州/2月1~2日/ハードコート)で、日本が中国と対戦。第2日の最終第5試合シングルスで世界69位のダニエル太郎(日本/エイブル)が262位リー・ジェ(中国)に6-3、6(4)-7、6…

テニス男子国別対抗戦「デビスカップ」予選ラウンド(中国・広州/2月1~2日/ハードコート)で、日本が中国と対戦。第2日の最終第5試合シングルスで世界69位のダニエル太郎(日本/エイブル)が262位リー・ジェ(中国)に6-3、6(4)-7、6-3で勝利し、この結果、日本はトータル3勝2敗で決勝ラウンド進出を果たした。試合時間は2時間45分。

前日の第1日を1勝1敗で終えた日本。第2日に入り第3試合ダブルスを落とし後が無くなったが、崖っぷちの第4試合で西岡が望みを繋ぐと、最後はバトンを受け取ったダニエルが日本に勝利をもたらした。

ダニエルは、前日には西岡良仁(日本/ミキハウス)をストレートで破った相手リーと2時間半超えのフルセット激闘。両者は最終試合に相応しい意地と意地のぶつかり合いを見せた。

この試合でもリーは終始ランキング差を感じさせない積極的な攻撃で襲いかかってきたが、大きなプレッシャーのかかる一戦でダニエルが我慢強くフルセットを勝ち切った。ダニエルは第3セットの途中にメディカルタイムアウトを取り、勝利を決めた直後には足を引きずるほどの満身創痍で戦い抜いた。

勝利した日本は11月18日~24日に行われる、合計18ヵ国による決勝ラウンドに出場し優勝を争うこととなる。

アウェーでの難しい環境のなか、大きな勝利を挙げた日本代表。心から拍手をおくるとともに、新フォーマットのもと決勝ラウンドでの勝ち上がりにも期待したい。

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◆デビスカップのフォーマット

「デビスカップ」は2019年から新フォーマットで行われる。まず2月に24ヶ国が、12ヶ国の決勝ラウンド出場枠を巡って競い合う。そして11月に、この12ヵ国と、2018年大会でベスト4に残った4ヵ国、ワイルドカードの2ヵ国の合計18ヵ国によって優勝が争われる。

◆2日間の対戦結果

〇日本 3-2 ●中国

<第1日>

シングルス:●西岡良仁(日本/ミキハウス)3-6、2-6 〇リー・ジェ(中国)

シングルス:〇ダニエル太郎(日本/エイブル)7-6(3)、6-4 ●ジャン・ザ(中国)

<第2日>

ダブルス:●マクラクラン勉(日本)/内山靖崇(日本/北日本物産)7-5、5-7、4-6 〇ゴン・マオシン(中国)/ジャン・ザ

シングルス:〇西岡良仁 6-2、6-0 ●ウー・イービン(中国)

シングルス:〇ダニエル太郎 6-3、6(4)-7、6-3 ●リー・ジェ

(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ」予選ラウンド第2試合でのダニエル太郎

(Photo by Shi Tang/Getty Images)