「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~26日/ハードコート)で日本人初の優勝、そして世界ランキング1位の座を手にすることを決めた大坂なおみ(日本/日清食品)。歴史的快挙の試合後、記者会見で「本当にピンときてない感じです」と…

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月14~26日/ハードコート)で日本人初の優勝、そして世界ランキング1位の座を手にすることを決めた大坂なおみ(日本/日清食品)。歴史的快挙の試合後、記者会見で「本当にピンときてない感じです」と答えた。

大会公式サイトによると大坂は「たぶん、次に出場する大会で私の名前の横にNo.1と書かれているのを見れば、何か感じるでしょう。でも今は、この大会で優勝トロフィーを勝ち取ったことが嬉しいです」と心境を話した。

約1年前には世界72位だった大坂。そこからシンデレラストーリーと言うべき大躍進が始まった。

2018年は自身初の全豪4回戦進出を果たすと、3月の「BNPパリバ・オープン」でツアー初優勝。9月には「全米オープン」で、遂にシングルスでは日本人初のグランドスラム初優勝という快挙を成し遂げた。そして、今回のグランドスラム2大会連続優勝および世界1位確定の偉業達成。

記者から、1年前から現在までは非常に速かったんじゃないかと聞かれると、次のように答えた。

「そんなことはありません」「あらゆる練習や様々な試合をしてきました。この一年は短くもあり長くもありました」「全ての選手はこのレベルに居続けるために、すべてをかけています。私が思うに、それはあっという間ではなくどちらかと言えば長く感じます」

今大会、逆境から立ち直る強いメンタルの成長に加え、短いオフシーズンに取り組んだというフィジカルトレーニングの成果が大いに見られた大坂。

今後はさらに追われる立場となっても、持ち前のキャラクターと成長力で活躍に期待したい。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全豪オープン」優勝後ロッカールームでの大坂なおみ

(Photo Fiona Hamilton/Tennis Australia via Getty Images)