スウェーデン・バスタッドで開催された「スキースター スウェーディッシュ・オープン」(ATP250/7月11~17日/賞金総額46万3520ユーロ/クレーコート)の決勝で、第3シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)が第5シードの…

 スウェーデン・バスタッドで開催された「スキースター スウェーディッシュ・オープン」(ATP250/7月11~17日/賞金総額46万3520ユーロ/クレーコート)の決勝で、第3シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)が第5シードのフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)を6-3 6-4で下して初のATPタイトルを獲得した。

 今年ツアーで初タイトルを獲得した選手はラモス ビノラスで4人目だ。

 ラモス ビノラスは2012年以来の決勝でナーバスになることなくいいスタートを切り、第3、5ゲームでブレークを果たしてたちまち4-1とリードを奪った。ベルダスコは第6ゲームでブレークバックしたが、ラモス ビノラスは崩れず、ふたたびブレークして6-3で第1セットを取った。

 第2セットはベルダスコが2つのサービスゲームでブレークポイントを握ったが、そのつどラモス ビノラスはセーブ。そして第8ゲームでベルダスコのサービスを破って5-3とリードしたラモス ビノラスだったが、そこから揺らいでブレークバックされてしまう。だが、ふたたびブレークし返す強さを見せ、6-4でセットと試合を締めくくった。

 「5-4と追いつかれたあとのコートチェンジのとき、初めてのタイトルをかけてサービスに入ったときに少しナーバスになるのは無理もないことだ、と自分に言い聞かせた。すぐに立ち直って次のゲームを取ることができてすごくうれしいよ」とラモス ビノラス。

 スウェーデンの偉人、ビヨン・ボルグからトロフィーを受け取ったラモス ビノラスは、「キャリア初のタイトルを獲ることができ、素晴らしい気分だ」と感慨を口にした。

 「僕は4年前に、一度だけカサブランカで決勝に進んだことがあった。優勝するチャンスなんて、もう決してないと思ったこともある。でも僕は努力を続け、今年は何度かいいプレーをすることができた。またもうひとつのチャンスを得るため、努力を続けたい」。(C)AP