アリーザとの交換要員でサンズへトレードされた直後の解雇

ウィザーズからサンズにトレードされ、12月18日に解雇されたガードのオースティン・リバースが、グリズリーズと契約する可能性があると『The Athletic』が伝えた。

リバースは、ケリー・ウーブレイJr.と共にトレバー・アリーザと交換でサンズにトレードされたばかりだが、プレーオフ進出を狙えるチームでのプレーを希望していると見られ、サンズ退団が決まった。

リバースはウィザーズで29試合に出場し平均7.2得点、2.4リバウンド、2.0アシスト、フィールドゴール成功率39.2%、3ポイントシュート成功率31.1%を記録した。クリッパーズでの昨シーズンには平均15.1得点(キャリアハイ)、2.4リバウンド、4.0アシスト(キャリアハイ)、フィールドゴール成功率42.4%、3ポイントシュート成功率37.8%を記録しただけに、ウィザーズでの対応に苦しんだことがうかがえる。

ウェーバー期間を経てフリーエージェントになる予定のリバースが、報じられた通りにグリズリーズと契約する場合、チームは誰かを解雇してロスターに空きを作らなければならない。

グリズリーズには、シェルビン・マック、ディロン・ブルックス、マーション・ブルックス、ジェボン・カーターと控えガードが揃っているが、チームは現在3連敗中で、西カンファレンス8位に踏みとどまっている状態だ。今シーズンのグリズリーズは、開幕スタートダッシュに成功したサプライズチームの一つで、一時はカンファレンス首位にも立った。リバースは、クリッパーズ時代と比べて出場時間こそ減るかもしれないが、経験豊富なベテラン、ベンチからのスコアラー、プレーメーカーとして即フィットできるだろう。移籍が決まれば、マイク・コンリー、ギャレット・テンプルの控えとして起用されることが濃厚だ。

サンズとウィザーズのトレードが成立する前には、グリズリーズを含む3チーム間トレードになると言われていた。当初伝えられたプランでは、グリズリーズがマーション・ブルックスとウェイン・セルデンをサンズにトレードし、ウィザーズからウーブレイJr.を獲得するはずだったようだが、成立直前になって梯子を外された。

ジョアキム・ノアに続いて、リバースも2年ぶりのプレーオフ進出を目指すグリズリーズに加わるかどうか、今後の推移を見守りたい。