無念の敗退を喫した。初戦は九州地区首位の福岡大との一戦。前半から好機を多くつくるも決められず。そして後半21分に失点を許し、そのまま試合終了。2年連続で初戦敗退となった。 あっけない幕切れだった。序盤から明大がペースを握り、小柏、安部が積極…

無念の敗退を喫した。初戦は九州地区首位の福岡大との一戦。前半から好機を多くつくるも決められず。そして後半21分に失点を許し、そのまま試合終了。2年連続で初戦敗退となった。

 あっけない幕切れだった。序盤から明大がペースを握り、小柏、安部が積極的にシュートを放つもゴールをこじ開けられず。前半は5本のシュートを放つも1本も決められなかった。それでも「狙い通りの堅い守備から攻撃ができた」(栗田大輔監督)。相手に1本もシュートを撃たせなかった。しかし迎えた後半21分に「一瞬のスキを突かれた」(村田)。左サイドから上がったクロスを相手FWがヘディングシュートし、ゴールネットを揺らす。少ない決定機を射止められてしまった。その後は膠着(こうちゃく)状態になり、そのまま0―1で試合終了。無念の初戦敗退で今シーズンの幕を閉じた。

下級生が雪辱を果たす。今季は総理大臣杯で優勝を飾ったものの、リーグ戦は5位。そしてインカレでは2年連続の初戦敗退と悔しい幕切れとなった。4年生はこれで引退。「自分たちが引っ張っていく存在となるので切り替えていく」と3年生の安部。明大の新しい1年がこれから始まる。「来年度は3冠を取ってほしい」(岩武)。4年生が残した思いを胸に、来季こそは3冠を勝ち取る。

[佐々木崚太]

試合後のコメント

栗田監督
――今試合を振り返っていかがですか。

 「サッカーの厳しさ、重みを痛感した試合でした」

――インカレは初戦敗退という結果で終わってしまいました。

 「明大は挑戦者ということで、夏の通過点である総理大臣杯では優勝できましたが、リーグ戦は5位でした。良い時はぐっといくチームですので今試合に勝てば波に乗れたはずですが、そういう意味ではこの試合にみんな懸けていました。残念です」

池上礼一コーチ
 ――今試合を振り返っていかがですか。

 「相手は決めるべきところで決めてきて、逆に明大はそれができなかったので負けてしまったという印象です」

岩武
 ――この1年の振り返りをお願いします。

 「大臣杯を最初に優勝できたものの、リーグ戦は5位でインカレも2回戦敗退で、自分の力不足や後悔する部分をもう少し後輩に伝えられたのではないかと思います」

 ――信闘というスローガンをやり遂げていかがでしょうか。

 「最後は応援席も含めて信闘ができたと思いますし、そこに関しては今年度1年間やってきてこのスローガンで良かったと思います」

 袴田
 ――下級生に伝えたいことをお願いします。

 「4年生がチームをまとめないとチームはすぐに壊れてしまうので、自覚と責任を持って行動するようにしてほしいです」

 村田
 ――最後の試合となってしまいましたが心境をお願いします。

 「唐突で受け入れられないです。実感がわかない分もあって、これまで4年間やってきた中で最後の試合というのは寂しいですし、悲しいです。最高の形で終わりたかったという後悔があります」