プロ野球の実行委員会が10日に都内で開かれた。そこで議論されたテーマの一つが、「ベースボール5」という5人制野球。来…
プロ野球の実行委員会が10日に都内で開かれた。そこで議論されたテーマの一つが、「ベースボール5」という5人制野球。来年1月に講習会を実施するという。
ベースボール5は今年3月に、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が発表した新たな野球スタイルだ。
イメージしやすいものといえば、少年時代に誰もが触れたことのある「手打ち野球」が近い。
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投手はおらず、バットも用いない。5人制、5イニングで行われ、野球の簡易版ストリート競技を目指している。
塁間は13メートルと短く、打者は自分でトスしたゴムボールを手で打つ。フェア地域は18メートルの正方形で、コーナーの一つが本塁。打球は少なくとも一度はフェア地域でバウンドさせなければならない。5人の野手が守り、フライ捕球するか、捕球後に走者が目指す塁を蝕球(通常のフォースアウト)するか、塁上にいない走者にタッチすればアウトを奪うことができる。
打球がファウルゾーンに飛んだ場合、フェンスを越えた場合、ノーバウンドでフェンスに直撃した場合は、全てアウトとなる。
攻撃側チームは打者および走者が一塁、二塁、三塁、本塁の順に回るのは野球と同じだが、一人が一つ塁を進むごとに1点が加算される。単打で打者が出塁した時点で1点。次打者が二塁打して二、三塁となれば4点加わり、先の1点に足して5得点となる計算だ。
WBSCは2024年のパリ五輪以降も野球を実施競技に残すために、このベースボール5を考案した。モデルはサッカーのフットサルであり、バスケットボールの3on3。ラグビーも人数の少ない7人制を浸透させることで、2016年リオデジャネイロ五輪から実施競技に採用された。
リカルド・フラッカリー会長は「この競技は、野球やソフトボールが浸透できなかった場所や地域まで広がっていくだろう。次の10年で、野球・ソフトボール人口10億人を目指したい」と話す。
野球の五輪実施の妨げであり、大きな障害は世界レベルでの競技人口の少なさ。道具や球場設備に多額の費用がかかり、特に発展途上国での普及は困難を極めてきた。
それがベースボール5では、必要な道具はゴムボールだけ。バットもグラブも必要ない。大がかりな球場も建設する必要がなく、都市型であるともうたっている。
まさに日本の公園や空き地で、小学生たちが野球に触れ合った原風景ではないだろうか。
日本の手打ち野球が原点といえるベースボール5。2020年東京五輪後も五輪競技に残るため、そして世界中で野球が愛されるために。球界悲願への切り札と期待されている。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]