12月9日、富士通スタジアム川崎で行われた東西大学対抗戦第5回TOKYO BOWLは、関西大学(関西学生3位)と明治大学(関東1部TOP8・2位)の初出場校同士が対戦。秋の公式戦では70年ぶりの対戦となる両校の試合は再逆転の末、関西大が27…

12月9日、富士通スタジアム川崎で行われた東西大学対抗戦第5回TOKYO BOWLは、関西大学(関西学生3位)と明治大学(関東1部TOP8・2位)の初出場校同士が対戦。秋の公式戦では70年ぶりの対戦となる両校の試合は再逆転の末、関西大が27対20で明治大を下した。

関西大がRB吉田圭汰(3年)のビッグリターンを足がかりに、WR藤原裕貴(4年)の6ヤードTDランで先制すれば、明治大はRB加藤貴央(4年)のビッグリターンで敵陣18ヤードから始まった攻撃を、1プレー目にQB西本晟(2年)からWR九里遼太(3年)への18ヤードTDパスにつなげてすぐさま同点に追いつく。立ち上がりは互角の展開だったが、以降は、ライン戦で優位に立った関西大がK三輪達也(4年)の2FG、QB入佐一輝(4年)からWR小田康平(3年)への9ヤードTDパスで加点。前半を19対7のリードで折り返した。

しかし、後半に入ると明治大が猛反撃。第3Q3分31秒にQB西本がWR九里へ得意のロングパスを決めて31ヤードTD。守備がDLの数を増やして関西大の攻撃を断ち切ることに成功すると、第3Q10分15秒にはRB加藤貴央(4年)がタックルを振り払い、57ヤード独走TD(TFPパス失敗)を挙げて逆転に成功した。

19対20と1点差を追う展開となった関西大は、第4Q中盤にQB入佐がWR長井友和(4年)、WR桑田理介(2年)、WR今惠史(4年)へのパスを立て続けに成功させて敵陣13ヤードに侵攻。このチャンスを第4Q5分22秒にRB吉田がオープンを駆け上がり、13ヤードTDランにつなげて再逆転に成功。TFPは7点差に広げるために2点コンバージョンを敢行。ショットガン体型から自らのランをフェイクしたQB入佐がTE松尾純平(4年)へ、守備の頭越しにトスのようなパスを決めて27対20と点差を広げた。

明治大は直後の攻撃機会にQB西本のパスで反撃を試みるが、関西大DB小池元基(3年)がこの日2度目となるインターセプトで阻止。最後の攻撃ではゴール前11ヤードまで前進したが、4連続パス失敗で届かなかった。

「リーグ戦の関西学院大学戦(19対19)でもリードしている展開から追い上げられて、同点に持ち込まれた。勝つことができたのは4年生の成果」

試合終了後、関西大・松浦監督はシーズン最後の公式戦で一歩チームを成長させた4年生の奮闘を讃えた。

MVPは35投25回成功251ヤード1TD被INTゼロを記録した関西大QB入佐が受賞。最優秀OL賞は関西大・冨田優生(4年)、最優秀DL賞は関西大・永良優伍(4年)、MIPは明治大RB加藤が受賞した。