3度目の正直だ。優勝が懸かる大一番の相手は今リーグで2敗を喫している早大。それでも「負ける気はしなかった」(GK香田凌辰・政経2=白樺学園)。第1ピリオドから果敢に攻め込み早大を圧倒。最終スコア7―1で勝利し逆転優勝を飾った。◆9・8~1…

 3度目の正直だ。優勝が懸かる大一番の相手は今リーグで2敗を喫している早大。それでも「負ける気はしなかった」(GK香田凌辰・政経2=白樺学園)。第1ピリオドから果敢に攻め込み早大を圧倒。最終スコア7―1で勝利し逆転優勝を飾った。

◆9・8~11・25 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

▼11・25 対早大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

 ◯明大7{4―0、2―1、1―0}1早大

 最後に笑ったのは明大だった。第1ピリオド開始7分「気持ちが入っていた」(FW府中祐也・商4=武修館)と、府中が貴重な先制ゴール。「後輩たちに優勝を経験させてあげたい」(FW高橋瞬主将・政経4=白樺学園)と高橋、FW松本昂大(商4=北海道清水)もそれぞれゴールを決めるなど4年生が躍動。第1ピリオドを4―0と早大を突き放す。今リーグはリードを奪うものの相手に詰められてしまう展開が多かったが「今日は気合いが違った」(FW池田涼希・政経3=北海)。優勝に懸ける思いがチームを一つに。続く第2ピリオド以降も池田が2得点を挙げるなど、一切攻撃の手を緩めることなく、リーグ連覇の栄冠を勝ち取った。

 2年連続3冠へ残すはインカレだ。いくつもの敗戦を乗り越え優勝をつかんだ今大会。常勝軍団であったからこそ「立ち直れないこともあった」(松本)。しかし「本当に負けることが勝負の世界で大切なこと」(高橋)と、選手それぞれが自らを見つめ直したことでチームは確実に成長している。本当の負けを知った王者に死角はない。12月末厳寒な北の大地で再びあの言葉が響き渡るだろう。〝やっぱり明治がナンバーワン〟。

[藤山由理]

試合後のコメント

井原朗監督
――6点差の試合になりました。

「7点入りましたが、なにより4年生が中心になってくれていいプレーできたのかなと思います。前回と同じプレーしていたら今日負けていたので、考え方を変えたところが大きいです」


高橋
――今日の試合前の気持ちはいかがでしたか。

「勝ち点1を得たことで、今日の試合が消化試合にならなかったので、選手みんなモチベーション上がっていましたし、負ける気がしないという感じで試合を迎えました。いつも通りだったんですけど、春も同じ状況でそこでも僕たちのポテンシャルや強い気持ちを生かして優勝したので、絶対僕たちはできるということをみんなに伝えて、結果頑張れてよかったと思います」

DF相馬秀斗(法4=駒大苫小牧)
――優勝した率直な気持ちを聞かせてください。

「ほっとしています」

――個人的にMVPをあげるならどの選手でしょうか。
「松本と香田です。欲しい時に決めてくれるというのが昂大(松本)で、裕次郎(磯部・政経3=武修館)がいない中でしっかり守ってくれた凌辰(香田)には本当に助けられた部分があったのでその2人ですね」

池田
――今大会を通して得たものはありますか。

「調子悪い時にこそ自分でできることがあるなっていうのは思って、そういう時にどうチームに貢献するのかを考えて答えが見つけられる大会になったと思います。収穫はありました」

――4年生の活躍を見ていかがですか
「いつも助かりっぱなしで申し訳ないっていうのが最初に出てくるんですけど、自分もその背中を見て頑張ろうと思っています。時には先輩方を助けてあげなきゃいけないですし、今助けられた分インカレでは4年生はプレッシャー感じてしまうと思うので、4年生が自分らしいプレーができない時にこそ自分を含めて後輩全員で先輩方を押し上げてやっていきたいと思います」