ATP(男子プロテニス協会)とTennis Australia(オーストラリアテニス協会)が、2020年から新たに開催される男子団体戦「ATPカップ」について正式発表を行った。「ATPカップ」は24か国のチームが参加し、「全豪オープン」に先…

ATP(男子プロテニス協会)とTennis Australia(オーストラリアテニス協会)が、2020年から新たに開催される男子団体戦「ATPカップ」について正式発表を行った。

「ATPカップ」は24か国のチームが参加し、「全豪オープン」に先だってオーストラリアの3都市で10日間にわたって開催される。2020年同大会の賞金総額は1500万ドル(11月22日時点で約17億円)で、勝者にはATPランキングポイントが最大で750ポイント与えられる。

ATP選手協議会の会長を務めるノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、同大会について「この大会がATPと選手によって主催され、ランキングポイントも与えられるのは好ましいことだ。それにシーズンを開幕するのにこの上ない大会になる」と前向きな発言。

また「オーストラリアはテニスの伝統を育んできたグランドスラムを開催している国だ。我々は、90%以上個人としてプレーしていて、団体戦に参加する機会はあまり多くない。この大会によって多くの国々が集まることになるし、個人的には自分の国を代表するとても素晴らしく誇らしい瞬間になると思っている」と語った。

「ATPカップ」は、24の参加国が6グループに分かれて総当たり戦を行い、そのうち8チームが決勝トーナメントに進出する。各チームの人数は最大5人で、シングルス2試合とダブルス1試合が行われる。同大会の出場権は、それぞれの国でシングルス最高位選手のATPランキングに基づく。

ATPの団体戦は、1978から2012年の間にドイツ・デュッセルドルフで開催されていた「ATPワールドチームカップ」以来初めての開催。普段は個人として戦う選手たちが、チームとして切磋琢磨する姿にも期待したい。(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」記者会見でのジョコビッチ

(photo by John Patrick Fletcher/Action Plus via Getty Images)