今年のテニス男子ツアーは終幕したが、今週末23日から25日には、国別対抗戦「デビスカップ」ワールドグループ決勝のフランス対クロアチアが行われる。クロアチアのエースである世界7位のマリン・チリッチ(クロアチア)は、今年も長いツアーを戦い、そし…

今年のテニス男子ツアーは終幕したが、今週末23日から25日には、国別対抗戦「デビスカップ」ワールドグループ決勝のフランス対クロアチアが行われる。クロアチアのエースである世界7位のマリン・チリッチ(クロアチア)は、今年も長いツアーを戦い、そして最終戦「Nitto ATPファイナルズ」にも出場したばかりだが、「デビスカップ」への準備は万端のようだ。

大会公式サイトによると、チリッチは「僕は準備ができている。ハードコートの大会の直後に、クレーコートでの『デビスカップ』の試合を戦った経験があるからね」と話している。

実際、チリッチは今年9月にハードコートの大会である「全米オープン」でベスト8まで戦った翌週に、クレーコートで行われた「デビスカップ」ワールドグループ準決勝のアメリカ戦に出場し、価値ある1勝をクロアチアにもたらしていた。今回の決勝は、フランスのリールにあるスタジアムで室内クレーコートで行われる予定。

テニスはサーフェスによって特徴があり、それによって戦い方を考える必要があるが、それについても「スライディング、ランニングを若干多めに取り入れて、プレースタイルを合わせることで大丈夫だと思う。屋内のクレーコートでは屋外よりも少し速いプレーになる。問題はないよ」とチリッチは話している。

またダブルス世界4位のマテ・パビッチ(クロアチア)も「フランスは順応性があって、どんなコートでも万全にプレーできるチームだ。でもクレーコートが向こうにとって大きな有利になるとは思わない」とコメントしている。

奇しくも今年のサッカー「FIFAワールドカップ ロシア大会」と同じ組み合わせとなった今回の決勝。「デビスカップ」ワールドグループ決勝では、初日にシングルス2試合、2日目にダブルス1試合、3日目にシングルス2試合が行われ、3勝した方が優勝となる。クロアチアの2005年以来2度目の優勝か、それともフランスの2年連続11回目の優勝か注目だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「デビスカップ」ワールドグループ準決勝でのチリッチ

(Photo by Srdjan Stevanovic/Getty Images)