11月17日、男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)大会7日目。男子シングルス準決勝、男子ダブルス準決勝が行われた。シングルスでは、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セル…
11月17日、男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)大会7日目。男子シングルス準決勝、男子ダブルス準決勝が行われた。
シングルスでは、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が世界6位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)に6-2、6-2とストレート勝利。同大会7度目の決勝進出を果たした。
試合後のインタビューでジョコビッチは「今日の試合はベストマッチだったと思う。ケビンはファーストサービスの確率が良いだろうから、セカンドサービスでどれだけポイントを取れるかがカギだった。上手くいったと思う」と試合を振り返った。
ジョコビッチはその言葉通り、アンダーソンのセカンドサービスで74%のポイントを獲得。これがプレッシャーとなり4度のブレークに結びついた。反対にジョコビッチはブレークポイントを握られることなく勝利を掴んだ。
一方で、世界3位のロジャー・フェデラー(スイス)は世界5位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に5-7、6(5)-7で敗れ準決勝敗退。今大会フェデラーは、キャリア通算100個目のタイトルがかかっていたが持ち越しとなった。
この試合第2セットのタイブレークで、フェデラーの後方にいたボールキッズが手にしていたボールを落としてしまい、ズベレフがプレーを止める場面も。プレーはやり直しとなったが、ここから会場からは声援とブーイングが入り交じり始めた。
試合後のインタビューでは会場からブーイングが聞こえ、ズベレフが言葉に詰まりながら謝る姿も見られた。そして「明日もう一試合できるのは嬉しい。ただ、今日の試合の終わり方は納得できない」と話した。なお、ドイツ勢のツアー最終戦決勝進出は1996年のボリス・ベッカー(ドイツ)以来だ。
また、ATP公式サイトによるとフェデラーは「37歳でまだ十分に競技できること、テニスをして幸せを感じられることを誇りに思う」「いくつかの意味で歴史的なシーズンだった。世界1位に返り咲けたし、それは私の人生ですごく大きな意味を持っている」と今シーズンを振り返った。
同大会には、1年の終わりに年間獲得ポイントの高い上位8人(ダブルスは8組)が出場。4人(4組)ずつ2つのグループに分かれ総当たりで戦い、上位2人(2組)ずつが決勝トーナメントに進むというルールだ。◇ ◇ ◇
【11月17日 試合結果】
◆男子シングルス準決勝
〇[1]ノバク・ジョコビッチ(セルビア)6-2、6-2 ●[4]ケビン・アンダーソン(南アフリカ)
〇[3]アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)7-5、7-6(5) ●[2]ロジャー・フェデラー(スイス)
◆男子ダブルス準決勝
〇[5]マイク・ブライアン(アメリカ)/ジャック・ソック(アメリカ)6-3、4-6、10-4 ●[4]ジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)
〇[8]ピエール ユーグ・エルベール(フランス)/ニコラ・マウ(フランス)6-3、5-7、10-5 ●[2]フアン セバスチャン・カバル(コロンビア)/ロベルト・ファラ(コロンビア)(テニスデイリー編集部)
※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのジョコビッチ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)