男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)の大会7日目、準決勝でロジャー・フェデラー(スイス)がアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦。フェデラーは5-7、6(5)-7で…

男子ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)の大会7日目、準決勝でロジャー・フェデラー(スイス)がアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦。フェデラーは5-7、6(5)-7で敗れ準決勝敗退となった。

これでフェデラーは今シーズン終了。通算100個目のタイトル獲得は持ち越しとなったが、「全豪オープン」での優勝によりグランドスラムタイトルを20個に伸ばしたほか、2月には約5年4ヵ月ぶりに世界1位に返り咲くなど充実したシーズンだった。

試合はスコアからも分かるとおり、非常に拮抗した戦いとなった。第1セットはどちらも譲らぬ展開が続き、ブレークポイントを握ることなく試合は終盤まで進んだ。そしてゲームカウント5-6で迎えた第12ゲームで、フェデラーのミスが続いて0-40と3本のセットポイントとなると、最後もフェデラーのショットがアウトになり、5-7で第1セットを落とした。

続く第2セットでは、第3ゲームでフェデラーが先にブレークするも、直後にブレークバックを許す。そして第2セットも終盤までお互いにキープとなり、タイブレークに突入した。タイブレークでも拮抗した戦いが続いたが、ポイント4-3のところでトラブルが発生。フェデラーの後方にいたボールキッズが手にしていたボールを落としてしまい、ズベレフがプレーを止めた。そのため、プレーはやり直しとなったが、ここから会場からは声援とブーイングが入り交じり始めた。そしてフェデラーのミスでミニブレークしたズベレフが最後は勝利をものにした。

試合後のインタビューでは会場からブーイングが聞こえ、ズベレフが言葉に詰まりながら謝る場面もあった。そしてドイツ勢の決勝進出は1996年のボリス・ベッカー(ドイツ)以来だということを教えられると「本当に信じられない」と喜びを口にした。また「明日もう一試合できるのは嬉しい。ただ、今日の試合の終わり方は納得できない」と語った。そして決勝の相手については「ジョコビッチとはラウンドロビンで戦ったけど、上手くいかなかったので、もう一度ジョコビッチとやりたいかな」と語った。

勝利したズベレフは、現在行われているノバク・ジョコビッチ(セルビア)とケビン・アンダーソン(南アフリカ)の勝者と決勝で対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真は「Nitto ATPファイナルズ」準決勝でのフェデラー

(Photo by Julian Finney/Getty Images)