男子ツアー最終戦として、年間上位8選手で競い合う「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)。世界ランキング8位のドミニク・ティーム(オーストリア)は3年連続、3回目の出場となる。初出場とな…

男子ツアー最終戦として、年間上位8選手で競い合う「Nitto ATPファイナルズ」(イギリス・ロンドン/11月11~18日/室内ハードコート)。世界ランキング8位のドミニク・ティーム(オーストリア)は3年連続、3回目の出場となる。

初出場となった2016年同大会、ティームはグループステージで敗退。第2戦でガエル・モンフィス(フランス)に勝利したものの、第1戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第3戦でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に敗れた。2017年同大会も同じくグループステージ1勝2敗で準決勝進出ならず。

ティームは2016年6月6日付の世界ランキングで自身初のトップ10入りし、現在に至るまでトップ10を維持している。今シーズンは、2月の「アルゼンチン・オープン」、5月の「ATP250 リヨン」、9月の「サンクトペテルブルク・オープン」の3大会で優勝。今シーズン通算53勝18敗を記録している。

また、ティームはキャリア通算11個のタイトルを獲得しているが、その内8個がクレーコートの大会で"次世代のクレーキング"と目される選手だ。その名の通り、5月の「ATP1000 マドリード」で準優勝、6月の「全仏オープン」では決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に敗れたものの、ティームは見事準優勝を果たした。

その後ナダルとは「全米オープン」準々決勝で対戦。4時間48分の激闘の末、ティームは再びナダルに敗れた。ATP公式サイトによると「永遠にこの試合を忘れることはできないでしょう」「今回は上手くいきませんでしたが、初めての体験ができて幸せです」とティームは試合後に語った。

ツアー最終戦についてティームは「過去2度の出場からたくさん学びました。本当に最初の一球から100%である必要があります。上位8選手と対戦している時、チャンスを与えてもらえることはありません」と難しさを話し、続けて「再び戻って来られて嬉しいです。好調で今シーズンを終えて、得た教訓を2019年シーズンに活かしたいです」と意気込みを語った。

グループステージ第1戦ではケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦予定のティーム。持ち味の力強い片手バックハンドを活かし、3度目の出場で初のグループステージ突破なるか。◇   ◇   ◇

グループステージの組み合わせは、次の通り。

■グループ「グーガ・クエルテン」

[1]ノバク・ジョコビッチ(セルビア):世界ランキング(シングルス)1位

[3]アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ):世界5位

[5]マリン・チリッチ(クロアチア):世界7位

[8]ジョン・イズナー(アメリカ):世界10位

■グループ「レイトン・ヒューイット」

[2]ロジャー・フェデラー(スイス):世界3位

[4]ケビン・アンダーソン(南アフリカ):世界6位

[6]ドミニク・ティーム(オーストリア):世界8位

[7]錦織圭(日本/日清食品):世界9位(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 パリ」でのティーム

(Photo by Justin Setterfield/Getty Images)