「ATP500 ウィーン」(オーストリア・ウィーン/10月22~28日/室内ハードコート)の大会6日目、男子シングルス準決勝で予選から勝ち上がってきた世界ランキング71位のミカエル・ククシュキン(カザフスタン)を6-3、6-1のストレートで…

「ATP500 ウィーン」(オーストリア・ウィーン/10月22~28日/室内ハードコート)の大会6日目、男子シングルス準決勝で予選から勝ち上がってきた世界ランキング71位のミカエル・ククシュキン(カザフスタン)を6-3、6-1のストレートで破り、決勝進出を果たした錦織圭(日本/日清食品)が自身の公式アプリでメッセージ動画を公開した。

動画は錦織自身の自撮りという、いつものスタイル。動画で錦織は「みなさん応援ありがとうございました。初めてのウィーンで決勝に行くことができました。明日も楽しんでプレーしたいと思います」と日本語で語り、続けて英語で同じ内容を語っている。

ククシュキンを破った錦織は、決勝で第2シードで世界ランキング8位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。アンダーソンは準決勝でフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)をフルセットの末に破っての勝ち上がり。

錦織とアンダーソンは過去に6回対戦しており、錦織から見て4勝2敗と勝ち越している。直近の対戦は今年の2月に行われた「ニューヨーク・オープン」準決勝で、そのときは1-6、6-3、6(4)-7のフルセットの末に錦織が負けている。錦織は今年の1月に下部組織の大会で怪我からの復帰を果たしており、この「ニューヨーク・オープン」が3戦目、ATPワールドツアーでは初めての大会だったことを考えると、あまり参考にはならないかもしれない。

しかし同大会で優勝さらに今年の「ウィンブルドン」で準優勝、そのほか多くの大会で上位進出しており、今年の5月には自身のキャリアハイとなる世界5位を記録するなど、好調なシーズンを送っているアンダーソンは一筋縄ではいかない相手となるだろう。

今季3度目の決勝進出となるこの試合でアンダーソンを破ることができれば、2年8ヶ月ぶりの優勝を飾ることができる。さらに、シーズン最終戦となる「Nitto ATPファイナルズ」の出場権をかけたレース・トゥ・ロンドンに向けてさらにポイントを上乗せし、出場にまた一歩近づくことになる。

錦織のシーズン最終戦に向けた決勝は、日本時間で10月28日の22時以降に開始予定。テニスデイリーでは、サイト上で試合速報とハイライト動画の配信を無料で行う予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」での錦織圭

(Photo by Elsa/Getty Images)