「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

渡辺 佳明 わたなべ・よしあき
横浜高→明治大
内野手・右投左打・179センチ74キロ
1997年1月8日生(21歳)

 

 愚直な姿勢で着実に成長を続けてきた。祖父に甲子園通算51勝(優勝5回)の横浜高・渡辺元智前監督を持つ。それだけに様々な目で見られてきたが「その都度、乗り越えてきましたよね」と善波達也監督は目を細める。

 横浜高時代は一塁手のレギュラーとして甲子園に2度出場。大学では三塁手から始まり、二塁手、一塁手も経験し、今年から遊撃手のレギュラーに。そこでも積極的に前に出て捕球することに取り組むと、要所で何度も好プレーを見せ、守備機会の多い中で春秋とも1失策のみに留めた。送球も安定しており、内野ならどこでも守れる器用さは今後の武器となりそうだ。

 そして何より成長著しいのが打撃だ。大学1年時は春秋ともに打率1割台と結果を残せなかったが、2年春からレギュラーを掴むと、2年秋と3年秋に3割を超える打率を記録してベストナインを獲得した。

また侍ジャパン大学代表にも昨年、今年と2年連続で選出された。昨年は4番を打っていた同じ左打者の楠本泰史(DeNA)から、リストの返し方や打球の上げ方などあらゆるものを学び、ユニバーシアードでは打率.583を残して金メダル獲得に大きく貢献した。

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 今秋はマークも厳しくなる中で、過去最高の打率.420を記録し、早慶戦を残してリーグ暫定1位に立った。好調の要因を「試合の中で悪い部分を修正することができています」と明かし、4年間の通算安打数も大台の100本には届かなかったが95本まで積み上げた。さらに三振も通算90試合でわずかに17個と確実性の高さも光る。
最終カードとなった立教大戦では、1回戦では三遊間を抜くダメ押し打、2回戦ではレフト前に運ぶ同点タイムリーを放ち、勝ち点獲得に貢献。「高校時代に学び、持ち味である逆方向への打撃ができました」とホッとした表情を浮かべた。

 運命のドラフト会議に向けては「幼い頃から夢だった場所が目標に変わりました。(指名を)信じて待ちたいです」と緊張した面持ちで語った。
 様々な重圧の中で、次々とハードルを超えていく姿には、祖父の影響で歩み始めた野球人生に、今後どんな彩りが加えられていくのか楽しみだ。

文・写真=高木遊

TBSテレビ「プロ野球ドラフト会議」番組公式サイト
http://www.tbs.co.jp/baseball-draft/