10月21日、東京六大学野球秋季リーグ第7週2日目が行われ、第2試合は明大が延長10回の末、4対3で立大にサヨナラ勝ち。最後は吉田有輝内野手(4年・履正社)が二塁打と失策で三塁まで進むと、森下智之内野手(4年・米子東)が大きなセンターフラ…

 10月21日、東京六大学野球秋季リーグ第7週2日目が行われ、第2試合は明大が延長10回の末、4対3で立大にサヨナラ勝ち。最後は吉田有輝内野手(4年・履正社)が二塁打と失策で三塁まで進むと、森下智之内野手(4年・米子東)が大きなセンターフライを放って、吉田が生還。春にベストナインを獲得しながらも、秋は打率0割台に苦しんでいた4年生2人が大学最後の試合で歓喜の中心となった。

 

苦しみ抜いたシーズンだったが、最後は主将の吉田(背番号10)の生還により全選手が喜びを爆発させた

 

 

 

試合後、吉田の目には光るものがあった。「強いチームを作れずに苦しい悔しいシーズンでした」と振り返るように今季は勝ちきれない試合が多く、ここまで勝ち点は東大戦で1分けを挟んで獲得した1つのみ。同じく勝ち点1同士で迎えた立大戦は、優勝の可能性が潰えたとはいえ4年生にとっては最後の試合で、負けられない試合だった。また、「この状況でもあれだけの応援をしてもらい感謝しています」と話したように、涙が溢れたのは「応援団の姿を目に焼きつけてこい」と鈴木文雄コーチに促され、再び応援席前まで足を運んだ際だという。
また年内最後の公式戦で粘り強い戦いで連勝でき「最後に明治らしい野球ができました」と笑みを見せた。
卒業後は社会人野球のJR東海でプレーを続ける。「明治の10番は思っていたよりも重かったです」と感慨深く話し、「ここで学んだことを次のステージでも生かしたいです」と新たなステージでの活躍を誓った。

 

将来の目標については「小さい頃からの夢なので、これからもプロ野球選手を目指していきたいです」と語った吉田

 

 

 

◎立教大vs明治大2回戦
立大 1010000100=3
明大 2000010001x=4
(延長10回)
【立】田中誠、比屋根、●手塚−藤野
【明】竹田、石毛、中村、高橋聖、○中山−西野

文・写真=高木遊