10月20日、東京六大学野球秋季リーグ第7週1日目が行われ、第2試合は法大が12安打8得点で東大に8対0と先勝した。 「今、僕たちができるのは連勝だけ」と大勝にも気を引き締める主将の向山   勝ち点1差で首位の慶大を追う法大が最終カードで…

 10月20日、東京六大学野球秋季リーグ第7週1日目が行われ、第2試合は法大が12安打8得点で東大に8対0と先勝した。

 

「今、僕たちができるのは連勝だけ」と大勝にも気を引き締める主将の向山

 

 

 

勝ち点1差で首位の慶大を追う法大が最終カードでまずは先勝を果たした。昨秋は東大に連敗して勝ち点を落としているだけに「リベンジするんだと、闘争本能をむきだしにするようにしました」と青木久典監督が話すように、初回から法大打線が東大の先発・小林大雅投手(3年・横浜翠嵐)を攻め立てる。
死球などで2死二塁のチャンスを作ると、ドラフト候補の4番・中山翔太内野手(4年・履正社)が三遊間を破るタイムリーを放って先制に成功。さらにその後は4年間のリーグ戦で初めてとなる盗塁を、サイン通り見事に成功させた。
さらに中山は4回にもインハイのストレートを強引に引っ張ると打球はレフト線へのタイムリーとなった。また同じくドラフト候補の3番・向山基生外野手(4年・法政二)も負けじと3安打を放って2打点。青木監督は「主将(向山)と副将(中山)がチームを引っ張ってくれているのでスキのない野球ができています」と称えた。

この繋がりのある攻撃で終始主導権を握った法大は、投げては今秋すべて1回戦の先発をしている三浦銀二投手(1年・福岡大大濠)が好投。「ストレートは走っていませんでした」と振り返りながらも、キレの良い変化球や投球テンポを上げるなど工夫を凝らした投球で東大打線を抑え込み、リーグ戦初完封を達成。青木監督は「完封は自信になるので、点を取られるまでは続投と思いました」とその意図を明かし、三浦も「降板を告げられるまでは投げるつもりでいました」と、点差がありながらも丁寧な投球は変わらずに投げきった。

 

「すべての試合に1回戦で先発を任されて自信になりましたが、過信にならぬようにしていきたいです」と謙虚に抱負を語った三浦

 

 

 

◎東京大vs法政大1回戦
東大 000000000=0
法大 10220021X=8
【東】●小林大、小宗−三鍋
【法】○三浦−中村浩、古山

文・写真=高木遊