「時は来た!ドラフト指名を待つ男たち」

石橋康太 いしばし・こうた
関東一
捕手 180センチ 85キロ 右投右打
2000年12月7日生まれ

 早実のキャッチャー野村(3年夏にサードにコンバート)が「石橋だけには負けたくない」と言ったことがあった。同じポジションでキャプテン、強打者。東京ナンバーワンキャッチャーを競い合った。今年の大学、社会人を含めてもアマチュアのキャッチャーでは最上位に評価されている。「去年の広陵・中村(広島ドラフト1位)にもポテンシャルで劣らない」と言うスカウトもいる。本人も侍ジャパン代表、大阪桐蔭の小泉よりも守備は自信があるという。

 1年に入学したばかり頃、横浜高校との練習試合で、その年に楽天1位指名を受けるエース藤平投手から2安打を放った。藤平は千葉市シニアの先輩にあたる。シニアの非公式ではあるが世代代表チームに選ばれ、社会人野球の大会のエキシビションゲームに出た経験もある。
1年夏、5番・ファーストで甲子園出場。広島新庄との初戦、その年のドラフト1位の左腕・堀(日本ハム)から2安打を放った(チームは2対1敗戦)。そして秋に正捕手に。

 その冬に左ひざの手術をして2年生の5月まで離脱。その間に体幹を鍛えて、飛距離が伸びたという。それが2年夏(4番・ファースト)の東東京大会で4試合連続ホームランという結果につながる。癖のない滑らかなフォーム。当初、上半身だけで当てに行く打撃が目立っていたが、思い切りのいいスイングを心がけたという。

 今夏は、高校通算57本までホームラン数を伸ばしたが、東東京大会の準決勝で2年連続で二松学舎大付に敗れ、甲子園を断たれた。5試合で1ホームランは残したが、打率は・235で納得のいくものではなかっただろう。

千葉県四街道市出身。父、兄がキャッチャーの経験者で、ミットが身近にあって自然に自分もキャッチャーをやるようになったという。
捕手をやるべき選手と言っていいほど、適材の潜在能力を持つ。二塁への捕殺送球が1・9秒台を記録しているという(ちなみに一流のプロのキャッチャーは1・7から1・8秒台)。コントロールも正確。ワンバウンドの投球も体でしっかり、止める。一塁への牽制などトータルフットワークがすぐれ、遠投は115メートルだ。

 2年秋、3年春の東京大会では早実との直接対決に敗れていて、ホームランを喫するなど野村に軍配があがった。プロでの二人のライバル対決が気になる。

(文・清水岳志)

TBSテレビ「プロ野球ドラフト会議」の番組公式サイト
http://www.tbs.co.jp/baseball-draft/